ピアノのある生活、ピアノと歩む人生

「ピアチェーレ」代表の私的ブログ

落葉松 

 

いよいよ明後日はチャリティーコンサート本番。本番は明後日だが、明日札幌へ発つ。おそらく、北海道という初めての土地からの漠としたイメージから連想したのだと思うが、この人の、この歌唱を想いだした。ひたすら歌というものに率直に接していた彼の歌声と、本番間近の「どうしましょう」的な自分の心理とが微妙に混ざり合っている感じ?

本田武久さんが亡くなってどれくらいになるのだろう?東北のある大学を卒業し、故郷の秋田で教員をしていたが、彼にはどうしても諦められないことがあった。それは東京芸大で学びたい・・・ということ。それは諦めかけた歌の道を彼なりに具現化するための夢だったのだと思う。芸大生なんて、どこか「超エリート」というイメージしかないが、彼は苦学生で、朝の4時からビル清掃のアルバイトなどをこなしていた。エリート=芸大・・・という固定されたイメージを覆すものがあった。

むろん、芸大を卒業したからといって、すぐに歌で生活できるわけではない。さらに彼は一度社会に出て働いていたので、多くの現役学生に交じって、30歳を過ぎて学んでいたという年齢的な焦りみたいなものもあったのではないかと想像する。

生活の苦しさのようなものを、彼は決して僕には分からせなかったけれど、卒業後は苦しい時期だったのではないだろうか?

それでも真摯に、そして地道に歌い続けた。この動画は、彼の故郷、秋田での演奏会。地元の大きなホールに招かれて歌う・・・感無量だったのではないだろうか?

これから・・・という時に癌が彼を襲ったのだ。非常に特殊な骨の癌だったと思う。それでも歌い続けていたねぇ。片足を切断して、義足になってからも舞台で歌い続けていた。

癌の進行は非常に早く、転移も早かったと思う。30半ばで亡くなってしまうということは、非常に酷なことでもあるけれど、もしかしたら悔いのない生き方だったのかもしれない・・・などと思ったりもする。

本田武久さんの想い出の曲としては、小林秀雄の「落葉松」がある。僕もちょろっと練習のお手伝いをした想い出に浸ったりもしている。

kaz




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