ピアノのある生活、ピアノと歩む人生

「ピアチェーレ」代表の私的ブログ

講師演奏 

 

ピアノ発表会の講師演奏、なんとなく「講師」という言葉自体に違和感を感じたりもするが、それはここで語りたいことではない。語りたいのは、講師演奏を発表会でするか、しないか・・・ということ。

しない・・・という先生も多い。個人的には先生の演奏、生徒は聴きたいのではないだろうかと思う。でも弾かないというポリシー(?)も理解できる。発表会の形態にもよると思う。ソロや連弾だけの発表会って最近は流行りではないのかな?、生徒や時には保護者を交えての催し物満載の発表会などの場合は、先生は色々と気を配ることも多いだろうと思う。すべての演目(?)が終了し、一応滞りなく済んで、先生は疲労困憊、疲れマックス・・・「この状態でソロ?ピアノ?とんでもないわ」となる。そりゃあそうだろうと思うし、いわゆる「トコロテン式」の発表会でも先生としては疲れるだろうと思う。先生としては「私、演奏するから生徒が弾いている間、スタジオで練習しているわ」というわけにはいかないだろうしね。

「何もこのような時に演奏しなくても・・・」となるのも分かる。自分の演奏会ではないのだしね。

何もこのような時に・・・ということと関係するが、自分の教室の発表会以外に、先生が演奏を披露する機会があるかどうか・・・ということも関わってくるように思う。自主リサイタルであれ、仲間とのジョイントであれ、何かしらの演奏を人前でしているか、していないか、この場合先生サークル内での教材弾き合い会のようなものは含まれない。もし、機会がないということであれば、発表会は自分の演奏を披露するチャンスではなかろうか?

素朴な疑問。そもそも発表会の意義は?人前で暗譜で、一人舞台で演奏するということは大変なことなのだ。それを生徒に課す。先生だから生徒に課すのは当たり前ではある。「聴いている人がいるのよ?」「舞台では一人なのよ?」「難しい曲だけどAちゃんにはできると思うの。頑張って欲しいの」もし先生自身が弾かないとなると、説得力という点で欠けるのでは?「そんなに大切なことなら先生はなんで弾かないの?」

「先生は色々と忙しいのよ」生徒は納得するだろうか?進学塾などで忙しいのは生徒では?色々とやりくりして、なんとかピアノを続けているのは生徒では?

「発表会の主役は生徒。教師ではない」このような意見も多い感じだ。なんとなく分かるような気もするが、そもそもピアノを弾いていくということは?

「ああ、ピアノの練習さえなければ毎日が楽なのにぃ・・・」と生徒は思うかもしれない。「でもね、弾かずにはいられないのよ。それが私にとってのピアノなのよ。上手いとか下手とか、そんなことではなく、弾かずにはいられないのね」生徒が主役だからこそ、このスタンスを先生が示してもいいのではないだろうか?

「本当に大変。人前での演奏なんて。逃げたくなる。会場が火事になってしまえばいいのに」でも弾く。何故?その部分を示す。生徒が主役だからこそ。

先生と生徒・・・「教える」「教わる」というよりは、先輩と後輩・・・「伝える」「受け取る」みたいな?発表会の講師演奏にその教師自身の「ピアノスタンス」が現れると言ったら言い過ぎだろうか?

そもそも、ピアノ教室とか発表会って、「ピアノって大変なの。練習なんて疲れるの。時間もないの。ピアノさえなければ・・・でも弾きたいの。不思議ね」この部分を生徒に伝えるという側面もあるのでは?生徒は先生の背中を見ているのだとしたら?

アメリカ、ヒューストンにシェパード音楽院という学校がある。テキサスに文化?・・・などと大いなる偏見を感じたりした自分が恥ずかしい。この音楽院は歴史は浅いながらも、名門として知られているらしい。ライス大学の付属機関なのだね。この音楽院のピアノ科教授にジョン・キムラ・パーカーという人がいる。かつてリーズを制したピアニストだ。

この動画はシェパード音楽院のホールでの、学生オーケストラの演奏会。ソリストに教授であるジョンを招いてのラフマニノフ。音楽院の学生オーケストラ、つまり学生たちの演奏が真摯で一生懸命で素晴らしい。学生たちが音楽家としての大先輩であるジョンを追っていく、ジョンは先人として自ら「演奏すること」という意味を後輩たちに伝えている・・・

この構図、発表会と同じでは?

リーズの覇者?じゃあピアニストさんじゃない?ピアノ教師はピアニストではないの?生徒はピアニストではないの?ピアノを弾く人・・・という意味においてはピアニストでは?どこに立っているかという違いがそこにあるだけでは?

kaz




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category: ピアノ雑感

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