ピアノのある生活、ピアノと歩む人生

「ピアチェーレ」代表の私的ブログ

鏡の前のバーブラ練習 

 

バーバラは鏡の前に立つ。そこには現実ではない自分がいた。美しい自分、着飾った自分、そして鏡の前で演技をした。空想の世界。でもその世界では自分は女優、誰もが憧れる女優。スターの真似をした。自分でも悪くないと思う。

なぜ鏡に逃避するの?なぜ空想の世界に逃避するの?現実が辛かったからだ。父親の記憶はない。母は私のことを「器量が良くない」などという。美人ではない・・・ということ?そうかもね。義父は嫌いだ。近づかないで欲しい。高校を卒業したらこんな家は出ていくんだ。

友人の家に居候をしながら仕事を探した。クラブ歌手?いいかもね。歌っている間は私は女優。3分間の女優。皆は私のことを風変りで変わっているという。そうかもね。でも悪いこと?自分にしかできないことってあると思う。風変り?奇妙?でもそれは個性なのでは?私の長所でしょ?

バーブラ・ストライサンドの誕生だ。本名のバーバラ、Barbaraの「a」を抜いた。「Barbra」バーブラ・・・こんな名前の人はいない。世界でただ一人。それが私・・・

鏡の前のバーバラはバーブラとなり、まずは風変りなクラブ歌手として話題となり、アルバムも大評判。いきなりグラミー賞を新人として獲得。やがてブロードウェイへ。念願の女優となった。ミュージカル女優。ハリウッドから呼ばれ、いきなりアカデミー賞を獲得。本当に女優になった。

鏡の前のバーバラになってみる。そこで演技をするわけではない。ある意味では演技・・・かもしれないが。バーブラの歌を歌ってみよう。英語などどうでもいいのだ。抑揚と濃淡を大切にバーブラのように歌ってみよう。そしてピアノで自分が練習している曲をバーブラのように弾いてみよう。誰も聴いているわけではないのだ。かつてバーバラがしたように、ピアノの前でなりきってみるのだ。抑揚と濃淡・・・最高場面での、ためいきのようなフェイント・・・抜き・・・ずらし・・・すべてバーブラのように再現してみよう。

「私はピアノのバーブラ・ストライサンド!」

なりきれただろうか?そうしたらベートーヴェンの「悲愴」を弾いてみよう。第2楽章。楽譜はそんなに黒くはないよね?別に誰が聴いているわけでも、ダメ出しをするわけでもないのだ。

どんな「悲愴」になっただろうか?このような「悲愴」になっただろうか?「とりあえず音にしてみました~」とか「ただ弾いています」のような「悲愴」ではなく、もしかしたらシュナーベルのような「悲愴」になっただろうか?シュナーベルのようにではなくてもいい。とにかく「刻んでいま~す」とか「一応音を並べていま~す」ではない、新しい「悲愴」になっただろうか?

ストライサンド効果?鏡の前のバーバラ?

僕は告白してしまうと、この「バーブラ練習」をしている。

kaz




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category: ピアノ雑感

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