ピアノのある生活、ピアノと歩む人生

「ピアチェーレ」代表の私的ブログ

ミシシッピとリリー・エルベ 

 

米国ミシシッピ州で「反LGBT法」のようなものが成立したらしい。ミシシッピ州だけではなく、南部の州のいくつかでも同じような動きがあるみたいだ。ミシシッピの場合は、この法案に知事が拒否権を行使しなかったみたいなので、成立してしまったみたいだ。

簡単に言うと、LGBTの人たちに公然と差別のできる法律。例えば、里親制度や挙式サービスなど、提供を拒否する権利がある。企業もLGBTという理由で解雇することができる、商店もサービスを拒否できる。気になったのは、トランスジェンダーの人たちは、自分で認識している性別での服装を禁止される、また公共のトイレも籍に記載されている性別のトイレを使用しなければならない・・・

トランスジェンダーの人たち、一般的には「性同一性障害」と言われる。自分の心、内面と身体が一致しないわけだ。心は女性(男性)なのに身体が男性(女性)と、不一致を感じている人。身体は男性だけれど、心は女性なので、服装は女性の服装をしている人が多いと思う。それが禁止される。自分という個性をすべて否定されてしまうわけだ。なんだか時代を逆行しているような?

初めて同性同士のパートナーシップ制度を認めたのが北欧デンマーク。25年前になるんだね。初めてトランスジェンダーとして性別適合手術を受け、男性から女性になったのは、リリー・エルベという人。この人もデンマークの人だ。1882年生まれの人で、手術は1930年から1931年にかけて数度体験している。当時の医療技術の限界から、身体が拒否反応を起こし、最後の手術から数ヶ月後に亡くなっている。約100年前の出来事だ。

昔は性転換手術と呼ばれていた性別適合手術、むろん日本にもトランスジェンダーの方たちはいるので、心と身体を一致させたいと願う人も多いだろうと思う。日本でも手術そのものは合法。でも保険が適用されないみたいだねぇ?費用などを調べてみたが、自己負担では厳しい感じだ。さらに、手術そのものの歴史が浅いからか、技術レベルもそう高くはないらしい。手術の傷跡がケロイド状になってしまったなどの事例もあるらしい。多くの人はタイなどで手術を受けているみたいだ。

WHOに「精神疾患分類」なるものがあるらしい。それによると、「性同一性障害」も疾患と分類されている。つまり病気・・・と認識されているわけだ。1990年頃までは「同性愛」もここに分類されていたらしい。つまり「同性愛」=「精神疾患」と捉えられていたわけだ。

先のミシシッピ州の「反LGBT法」では、時代の逆行が著しく、同性愛=疾患という認識が復活される。同性愛の子どもを治すというセラピーみたいなもの?これは米国でも多くの州で違法とされていた。多くの自己否定が生まれ、同性愛者、つまりこのセラピーを受けた人が鬱病になったり、自殺してしまった例が続出したからだ。でもミシシッピ州では、合法となる・・・

WHOに「性同一性障害」を精神疾患分類から外すように、かなり前から働きかけていた国がある。デンマークだ。WHOの動きが遅いため、デンマークでは自国の基準として、性同一性障害を疾病分類のリストから外すのだそうだ。来年からかな?ちなみにデンマークでは性別適合手術はすべて無料なのだそうだ。

初めて性別適合手術を受けた人、自分の意思で性別を変えた人、リリー・エルベの生涯が映画化されている。現在、日本でも公開中なのではないだろうか?この映画の原題は「デンマークの女(ひと)」と言うらしい。

kaz




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