ピアノのある生活、ピアノと歩む人生

「ピアチェーレ」代表の私的ブログ

電子ピアニスト 1 

 

音楽を聴くだけではなく、自ら楽器を弾いて音楽を楽しむ人の割合、年々少なくなってきているそうだ。この中には「一日○時間練習します」という人だけではなく、一週間に一度くらいは楽器を弾いて楽しんでいます・・・という人も当然含まれている。

5年毎に0.8パーセントの割合で「楽器に触れ音楽を楽しむ人」の割合が減っているのだそうだ。「なんだ・・・たった0.8パーセント?」この0.8パーセントという数字は100万人という人数になるのだそうで、ある統計では2001年には楽器に親しむ人は11.3パーセントだったのが、2011年には9.6パーセントに落ち込んでいるのだそうで、現在ではもっと少なくなっているのかもしれない。

簡単に言うと、「音楽離れ」が進んでいるということになるだろう。

電子ピアノの生産台数は伸びているのに、アコースティックのピアノの生産台数は落ち込む一方だそうで、特にアップライトピアノの落ち込みが著しいのだそうだ。もしかしたら電子ピアノの生産台数が増えているということは明るいニュースなのかもしれない。「あんなのは家電でしょ?」という人も多いのかもしれないが、ピティナなどでも「これだけ電子ピアノで練習している生徒が増えている以上、その事実は無視できない」というスタンスになってきているようだ。

これからどうなるか分からない幼児にもグランドピアノを買い与えるという家庭はまれだろう。最初は電子ピアノでという家庭は多いと思う。でも教師側は「でも、いずれはアコースティックのピアノを購入して頂きたい」という希望も持っているように思う。そのこと自体は正しいのかもしれないが、「購入できないのだった教えられません」という教師は意外と少ない。多くの教師は「アコースティックのピアノを購入して欲しいけれど、無理強いはできないし、電子ピアノで日頃練習している生徒も教える」ということになるのだろう。電子ピアノの生徒は一切お断りということだと、ピアノ教育産業は成り立っていかないだろうとも思う。

教師が「電子ピアノだと、こちらも5割くらいしか教えられないのよね」みたいなこともあるのかもしれない。でも「じゃあ、お月謝も電子ピアノの生徒は半分で・・・」という教室は聞いたことがない。このあたりを考えてみると、これからの時代は趣味と専門みたいな仕分けをしていては、ますます楽器を親しむ人の割合は減っていってしまうような気がする。

電子ピアノ=楽器に親しむという趣味、コードなどを覚える、ポップスなら・・・
アコースティックピアノ=クラシック専門

みたいな無意識の仕分けを撤廃してしまう。そうなるといいなと個人的には思う。

「あら、素敵」と感じた要素を、楽器を通して自分でも「あら、素敵」と具現化できる・・・これからは趣味とか専門とか、楽しめば・・・ではなく、そんな視点のピアノレッスンのニーズが高まっていくような気がする。

「電子ピアノは、あくまでも家電で、アコースティックピアノの代用品」というスタンスのままでは、これからの時代は難しいかもしれない。各々がどう感じるか以前に現実として楽器製造会社もアップライトピアノではなく電子ピアノが戦力であり、売り出そうとしていくだろうし・・・

電子ピアノを演奏している人で、「あら?素敵じゃない?」という人を集めてみた。5人ほどいる。今までの時代は、目指すべき演奏・・・となると有名なプロのピアニストの演奏という時代だったが、電子ピアノユーザーの中にも、ネットが発達している時代、チラホラと「素敵だよねぇ…」という演奏をする人も増えてきている、そのような演奏を見つける楽しみもありだと思うがどうだろう?

「やはり電子ピアノだと・・・」「いや、最近は高級器種では電子ピアノでも・・・」など一部で話し合われている間に「楽器に親しむ人の割合」がどんどん減っていってしまうのは避けたいところだ。

kaz




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