ピアノのある生活、ピアノと歩む人生

「ピアチェーレ」代表の私的ブログ

「ガブリエルのオーボエ」 

 

「南太平洋」のブロードウェイライブ盤を聴いていて、音楽の美しさに圧倒される。昔、このミュージカルの映画版を観たことがある。その時には、あまり感じなかったことだ。逆に、昔は気にならなかったことが今回は気になったりする。

いきなり「ジャップ」などという言葉が出てくるのだ。また、エミールの求愛をネリ―が断るのだが、その理由として「以前有色人種の女性と結婚していて、その人との子どももいるから」というあたりは、やはり気になってしまう。ネリ―の拒否反応としては明らかに「再婚」でも「子持ち」でもなく、「有色人種」であるらしいからだ。

一般的(?)な青い眼、白人・・・のアメリカ人は、そのようなことは感じないのだろうか?感じなかったから、このミュージカルはヒットしたのだろうか?ちょっと複雑な気分だ。

音楽は、もうひたすら美しい。なので、余計にその部分が浮かび上がってしまうというか・・・

「ミッション」という映画があった。80年代の大作だっただろうか?大雑把に言ってしまえば、宣教師の物語なのだが、南米のグアラニー族にキリストの教えを布教していこうとする場面、一人の神父がグアラニー族と交流できる瞬間、この場面である音楽が使用されている。神父がオーボエをジャングルの中で吹き、その音色を聴いたグアラニー族の人たちがガブリエル神父に心を開き、キリストの肖像画を見つめ、表情さえ変わっていく・・・という場面だ。

感動的なシーンではある。ガブリエル神父をジェレミー・アイアンズが演じていたことで、ことさら格調高いシーンに思える。ジャングルの中で生活する部族なので、グアラニー族は裸に近い姿をしている。彼らがキリスト教という西洋文明に初めて接し、初めて何かを悟る・・・

グアラニー族にはそれまでに、独自の文化、独自の宗教があったのでは?あっただろうと思う。考えようによっては、彼らの文化を尊重するのであれば、こうもすんなりとキリスト教を布教できてしまうという描写に、どこか複雑な感情を抱いてしまったりもする。

ただ、「南太平洋」と同様、音楽はひたすら美しい。ガブリエル神父がオーボエを吹き、グアラニー族との心の交流場面で使用される音楽は「ガブリエルのオーボエ」という。なんだか「そのまんま」という感じのタイトルだが、この曲は映画の中でも特に美しい音楽だ。作曲はエンニオ・モリコーネ。

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