ピアノのある生活、ピアノと歩む人生

「ピアチェーレ」代表の私的ブログ

アステアのように踊るピアノ 

 

スティーヴン・ハフのトランスクリプションを選曲した理由として、ハフというピアニスト、作曲家をもっと知ってもらいたいという気持ちが大きい。有名であるといえば、そうだ。でも日本ではどうなんだろう?昨年は久しぶりに来日してくれたけれど、東京での公演のみ。全国縦断ということはしなかった。ハイぺリオンから次々に新譜が発売されていて、海外での評価、認知度は高いと思うのだが・・・

数年前からニューヨークのジュリアード音楽院でも教えている。ハフの演奏スケジュールを見ても、演奏活動を制限しているわけでもなさそうなので、日本でももっと演奏して頂きたい感じだ。日本ではあまり演奏してくれないので、台湾やシンガポールまで「ハフ巡礼」に出かけるファンも存在しているみたいだし。

ハフの魅力として個人的に感じるところだが、音そのものに丸みがあり、さらにクリスタルな硬質感も共存していて、どこか軽さを感じるところ。ヘビーではない。コロコロ・・・キラキラ・・・

バリバリという鋼鉄の連なり・・・という音のピアニストが主流の中、フリードマンのような、かつての往年のピアニストのような軽さを感じさせるハフの存在は貴重だと思う。生きている、現在進行形ということが素晴らしい。

労力とか、汗というものを感じさせない演奏だ。そこのところが日本のピアニズムとは距離を感じさせてしまうのかもしれない。なので、日本での知名度は今ひとつ・・・のような?

アステアの踊りを彷彿とさせるピアノだ。重力を感じさせない、音が空間に浮遊し飛翔していくような軽さがある。

表現力不足を感じさせてしまう演奏に共通しているのは、動作(タッチ?)が早すぎるのだ。自分の意思を反映させたコントロールされた動作ではなく、どこかスコンスコンと弾いてしまう。動作よりも前に意思がなくては。コントロールしてから弾く・・・

ハフの演奏動画は、そのあたりの秘訣が非常に分かりやすいようにも思う。

ピアノはギュウギュウ入魂しなくても、コントロールしてあげれば鳴ってくれる・・・ハフの演奏を聴くとそう感じる。自分でできるのかは別なんだけど・・・

kaz




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category: Stephen Hough

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