ピアノのある生活、ピアノと歩む人生

「ピアチェーレ」代表の私的ブログ

後光演奏とリスキー演奏 

 

個人的にちょっと苦手なタイプのピアニストがいる。とても素晴らしく、ケチをつけるところは微塵もなく、人気があり、アーティストとしての地位を確立してしまっている。後光が差しているタイプのピアニスト。嫌いとかではない。そうではないのだが・・・

最初のジェフリー・テイトと組んだモーツァルトのコンチェルトの頃の内田光子さんは好きだった。幸福感溢れる演奏だと思った。今はあの頃よりも、さらに音楽的深さを増し、どこをどう聴いても素晴らしい。文句のつけようがない。なので、ちょっと「私をお聴き」的な後光を感じてしまう。「は、はい、聴かせて頂きます」のような窮屈な感じがしてしまう。同じような意味で、かのツィメルマンもちょっと苦手。「どうかね?本物の芸術を聴いた感想は?」みたいな素晴らしいものを感じてしまう。後光が重々しい仏像のよう。

彼らには「あまり好きではない」などとは、とても言ってはいけないような後光を感じるのだね。それだけ立派で素晴らしいのだが・・・

ワルタニャンの演奏、真逆?「わぁ・・・どんなことをしでかすんだろう?」みたいな楽しさ、ワクワク感がある。でもこのようなタイプのピアニストは好き嫌いがはっきりと分かれるだろうとも思う。だって音大の教授たちが「絶対にやってはいけませ~ん」みたいなことを沢山していて(?)そこが魅力だったりするんだもん。

特に、このラフマニノフの2番のコンチェルトなどを聴くとそう思う。「えっ、音・・・変えてる?」

この曲で音を変えたり加えたりしているピアニストは珍しいのでは?「えっ、そんな表現あり?」みたいな魅力は(僕にとっては)満載だ。何が起こるか予測できないような演奏なので、少なくとも退屈はしないと思うが・・・

第3楽章の例の甘ったるい(甘美な?)メロディーのルバートなんてゾクゾクしてしまう。甘美メロディーは2回登場するが、2回目なんて相当の勇気がなければ、このようには弾けないだろうと思う。なので評価は分かれるのではないかと思う。僕は好きだが、「なにこれ?」と思う人だっているだろう。

いてもいい・・・と思う。すべての人が後光演奏に向いてしまうのもよくないし、逆もまたよくない。いろいろ・・・さまざま・・・がいい。

でもインプレサリオたちにとっては、この人を呼ぶのはリスキーなのでは?なので同じようなピアニストばかり来日する。

リトマス試験紙のような、踏絵のようなラフマニノフだ。

kaz




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コメント

 

ワルタニャン

kazさん、こんばんは(*^_^*)
ワルタニャン、初めて聴きました!のだめみたいですね。
オケの人も「そう来るか⁈」とビックリしたのではないでしょうか。

ふわふわ #DL0dExLA | URL | 2016/03/24 21:02 | edit

ふわふわさま

刺激的な演奏ですね。「のだめ」とはどのようなものか大体は想像できるのですが、読んだことはないです。

枠に収まらないようなキャラクターなのでしょう。

kaz #- | URL | 2016/03/25 09:34 | edit

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