ピアノのある生活、ピアノと歩む人生

「ピアチェーレ」代表の私的ブログ

ヨーロッパのピアノ 

 

ピアニストのイヴァン・モラヴェッツが昨年亡くなっていたのだそうだ。オブラスツォワの時と同じように、その訃報に哀しみを感じている。

日本では、どこか地味な存在だったのかもしれない。アメリカに住んでいた時に僕はモラヴェッツというピアニストを知ったと思う。アメリカでは巨匠のような扱いだったと思う。日本ではそのような扱いではなかったので、驚いた記憶がある。

チェコの真摯なピアニスト・・・という感じだったろうか?とにかく音が美しかったような?ドビュッシーは苦手な僕だが、モラヴェッツのドビュッシーは好きだった。曲というより、サウンドで中に入っていけた。

モラヴェッツのベートーヴェンが好きだった。あまり演奏してくれなかったけれど・・・

この演奏は、モラヴェッツの80歳記念リサイタルのライヴ。故郷のプラハでのリサイタルのようだ。80歳を過ぎて、この曲を真っ向から演奏するって凄いことのような気がする。なんというか、「ヨーロッパの人なんだな・・・」とも感じる。

モラヴェッツのこの演奏を聴いていて、イタリアでの光景を想い出した。モラヴェッツとは全く関係ない光景ではあるが。友人と食事をしていたのだと思う。そのレストランで働いていた少女。イタリアあたりでは、家業が忙しいと、子どもが店を手伝ったりすることもあるので、その少女もそのケースなのではないかと思った。でも友人が言う。「イタリア人じゃないね・・・」

「ここで働いてるの?」「そう・・・」「この店の子?」「ううん・・・違うわ」「どこから来たの?」「コソボ・・・」「お父さんは?」「死んだの」「お母さんも?」「死んだの」「兄妹とか親戚は?」「みんな死んだの」

もう慣れてしまったかのように少女が淡々と話すのが辛く切なかった。

モラヴェッツはヨーロッパの人なんだな・・・と思う。

クラシック音楽もヨーロッパの音楽なんだな・・・と思う。

kaz




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category: Ivan Moravec

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