ピアノのある生活、ピアノと歩む人生

「ピアチェーレ」代表の私的ブログ

キッパのジョージ  

 

キッパとはユダヤ教を信仰する人が被っている独特の形の帽子のこと。頭の上にチョコンと乗っているような感じの帽子。後頭部をキッパで隠すことにより、神に対しての謙遜を表すのだそうだ。キッパはイディッシュ語では「ヤルムルケ」と言うのだそうだ。ポーランド語だと「ヤルムルカ」となる。やはり中欧という地域文化との関わりを感じさせる。

ジョージ・ガーシュウィンの音楽、人物像とユダヤ人であるということ、これまでは結びつけて考えたことはなかった。ガーシュウィンの曲って、どこかお洒落でアメリカ~ンという印象があったから。ガーシュウィンはとてもシルクハットが似合ったのではないだろうか?なんとなくそう思う。これはガーシュウィンの音楽はどこかフレッド・アステアを連想させるからかもしれない。

粋で都会的でお洒落・・・それがガーシュウィンに対してのイメージ。シルクハットの粋なガーシュウィンではなく、キッパを被ったユダヤ人のガーシュウィン・・・あまり想像できなかったりするが・・・

ガーシュウィンの両親はロシアからの移民。彼の本名はジェイコブ・ガーショヴィッツという。この響きは東欧というか、ユダヤ色を感じさせる。ガーシュウィンの曲、どこかジャズ風な感じもする。そしてミュージカルの華やかな世界。彼の音楽の魅力は、分類化、カテゴライズされない部分にあるような気がする。アメリカの音楽界はユダヤ人が仕切っていた(?)ところもあるだろうから、考えてみればガーシュウィンが活躍したという背景には彼がユダヤ人だったということも無関係ではなかったのかもしれない。

華やかなショービジネスのイメージではないガーシュウィン、粋なシルクハット、アステアではないガーシュウィン、そんなガーシュウィンの演奏。ジェイコブ・ガーショヴィッツとしての音楽を感じさせる演奏・・・

ウィリー・ネルソンの「サマータイム」

カントリー音楽には全く詳しくはない。ウィリー・ネルソンという名前はもちろん知ってはいたし、いくつかの代表曲は聴いたことがあったけれど、正直このような表現をする人だとは思わなかった。彼は80歳を楽々超えているのではないだろうか?

ウィリーの両親は彼が幼い頃に離婚している。彼は祖父母に育てられた。アメリカでは珍しいことでもないのかもしれないが、このようなケースだと、残された子どもはこう感じるのではないかとも思う。「パパもママもどうして僕を連れていってくれなかったんだろう?僕は愛されていなかったのかな?」と。

ウィリーの祖父母は彼にギターを習わせる。通信教育で・・・というのが、どことなく哀しいが、このギターが彼の人生を変えたのだ。歌唱もギター演奏もいいが、彼が奏でている楽器も凄い。

彼の「サマータイム」はガーショヴィッツの音楽として聴こえてくる。キッパのガーショヴィッツ・・・

サマータイムは元々はオペラの中の曲だ。子守唄なんだねぇ・・・


夏になれば豊かになる。魚は跳ね、綿の木は伸びる。
パパは金持ち、ママは美しい・・・だから泣かないで

ある朝、お前は立ちあがって歌う
そして羽を広げて飛翔していく

ジェイコブ・ガーショヴィッツの「サマータイム」




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