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ピアノのある生活、ピアノと歩む人生

「ピアチェーレ」代表の私的ブログ

オペラ歌手の身長 

 

カラスを忘れることのできる「清教徒」、ビヴァリー・シルズともう一人はジョーン・サザーランド。ドラマティックな声質を持ちながら、ベルカント・オペラも歌えるという点で、サザーランドとカラスは共通点があるように思う。声そのものは全く異なると思うけれど。多くのソプラノは超高音部になるとピッコロのような声になってしまい、そこがやや物足りないところであるが、サザーランドは輝かしい声のまま、高音を出してくれる。そこが驚異的なのだ。あまりにも完璧な技巧のためか、日本での評価はやや一定しないところがあるのではないだろうか?なんとなくピアニストのシフラに対する評価と同じような感じ?

この映像もサザーランドの絶頂期のものではなく、やはり「さよなら公演」の時の歌唱。彼女の最後のオペラ公演、この偉大な歌手を讃えるために、カーテンコールが20分以上も続いたという。映像では一部だけの収録だが、どれだけ聴衆から愛されていたかは、会場の熱狂ぶりで分かる。オペラ歌手って愛される存在なんだねぇ。サザーランドはかつて得意とした大アリアではなく、アンコールとして小さな民謡を歌っている。やはり胸に響く歌い方だ。

本場、ヨーロッパ出身の歌手ではなかった。オーストラリアから世界に羽ばたいた至宝。秘書養成学校の出身で、事務職をこなしながらシドニー音楽院で歌の勉強を続けた。そんな彼女が最後のオペラ公演としてシドニーのオペラハウスを選んだのは偶然ではないだろう。

急に俗っぽい話題になるが、サザーランドは大変に背の高い歌手として有名だ。身長に関しては数説(?)あるのだが、なんと188cmだったとか?サザーランドはパヴァロッティを有名にした人でもあるが、自分の相手役に彼を抜擢した理由には、身長もあったとされている。パヴァロッティはイメージとして「横に立派な人」みたいな恰幅の良さがあるが、実は身長も高いのだ。意外(?)にも184cmもあった。4cmの差であれば男女の身長差も舞台では気にならないだろうと思う。

「男性歌手の肩にもたれ掛って歌うのって心地いいのよ」これはビヴァリー・シルズの言葉だ。彼女の身長は173cmだったが、それでも彼女と同じくらい、または背の低い男性歌手と共演することも多かったのだろう。基本的に同じ背の高さでは肩にもたれ掛って歌うことはできないよなぁ。

オペラ歌手は歌がすべて・・・なのであろうが、やはり視覚的要素というものも、その他の楽器奏者よりは関わってくるのではないかと思う。基本的にはソプラノがヒロイン、多くの場合悲劇のヒロインとなり、テノールはヒーロー役となる。悲劇のヒロインを助け出す役柄が多い。その場合、テノールがソプラノの胸くらいの身長ではストーリー展開に支障も出てくる場合もあろう。レナータ・テバルディは185cmの身長だった。やはり相手役は限定されてしまうようなところはあったと思う。元祖イケメンテノールであったコレッリなどと共演することが多かったのは、身長差の問題もあったように思う。コレッリの身長も185cmだったのだ。どんなに素晴らしい歌を歌っても、身長が160cmのテノールではテバルディとの共演はなかなか難しかっただろう。

男性の場合、身長が高くなると声は低くなる傾向があるように思う。バスやバリトン歌手の身長はテノール歌手のそれよりも平均的に高いような気がする。バスのライモンディの身長は197cm、バリトンのハンプソン、ミルンズの身長は193cm。ここで難しい新たな問題が起こる。バリトンなどの役柄はヒーロー役であるテノールの敵役となる場合が多い。ヒーローとの決闘場面での二重唱で、バリトンとテノールとの身長差があまりにも大きいと、これもまたストーリー展開上難しいところもある。聴き手の想像力にも限界があるだろうし。プラシド・ドミンゴがスターになったのは、むろん彼の歌唱があったからこそだと思うが、身長もあったのではないだろうか?ドミンゴの身長は187cmもあるらしい。こちらも数説あるみたいだが。ドミンゴが165cmの身長であったなら、あそこまでスター街道を登りつめただろうか?

kaz




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category: The Singers

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