ピアノのある生活、ピアノと歩む人生

「ピアチェーレ」代表の私的ブログ

月の輝く夜に 

 

昔、1980年代だっただろうか、「月の輝く夜に」という映画があった。ニコラス・ケイジとシェール共演の軽いコメディ調のラブストーリーだった。たしか、シェールはこの映画の演技でアカデミー主演女優賞を受賞していたと記憶しているし、「月の輝く夜に」は作品賞にもノミネートされたと思う。

男性はパン屋を営んでいるのだが、大のオペラ好き。女性の方はクラシック音楽とは全く無縁の生活。最初で最後のデートという約束で男性は女性をオペラ鑑賞に誘う。「そんな・・・オペラなんて・・・私クラシックなんて分からないし・・・」

それでも女性は精一杯お洒落をし美しく変身する。メトロポリタン歌劇場、その前にある噴水で待ち合わせをする。演目はプッチーニの「ラ・ボエーム」・・・

このシーンは映画の中で最も美しいラブシーンであると同時に、一人の人間が音楽に初めて開眼する様子を表現したシーンでもある。感動というものは、楽しいという感覚ではなく、どこか哀しさを伴うもの・・・

月の輝く夜に・・・

僕の音楽開眼は小学3年生の時。幸運なことに、ある医大生が音楽の世界に導いてくれた。それまでにもクラシック、というかピアノのレコードは聴いていた。でも日本人ピアニストの演奏するショパン名曲集であったり、発表会名曲集のようなものしか聴いたことがなかった。その演奏は決して悪いものでもなかったような気はしていたが、その医大生が聴かせてくれた音楽とは、やはり次元が違っていた。

「世の中にはこんなに素晴らしい世界があったのか?」

沢山のレコードを聴き、大概は夜遅くなった。医大生は僕を家まで送ってくれた。むろん、曇りの日も雨の日もあったと思うが、僕の記憶の中では、月の輝く夜だった。

「音楽って哀しいんだね?」「そうだね・・・」

僕は6年間ピアノを習っている。でもかなり特殊な習い方であったと思っている。3年生で音楽開眼するまでは明らかに僕は「困ったチャン」だったように思う。楽譜をあまり読めなかったんだよねぇ。「練習してね?」という先生の言葉は受け流してしまった。「今、練習してるじゃん?」みたいな?レッスンの時間=練習、読譜の時間・・・でもあった。大体、家では何を練習していいのか分からなかったのだ。音楽開眼後は自己流で聴いて感動した演奏を追った。楽しかったし、楽譜も自然と読めるようになっていった。バイエルからショパンへ飛躍してしまったわけだが、レッスンでは相変わらずのバイエルしか弾かせてくれなかったので、開眼後もピアノのレッスンは停滞していた。

僕の今の演奏を形作っている基礎のようなものは、残念ながらレッスンによって授かったものではなく、すべて自己流のものだ。その続きで現在もピアノを弾いている。僕はどこか導入期のピアノレッスンというものに対して斜めの目線を持ってしまいがちなのは、僕のピアノの基礎部分、感じ方のようなものが自己流、独学からきているのと関係はあるだろうと思っている。

月の輝く夜に・・・

僕はどのような音楽を聴いてきたのだろう?聴いて感動した心の感情をそのまま自己流でピアノに乗せてしまったこと、それが今の僕にどのような影響を与えているのだろう?

子ども時代に聴いた演奏を紹介していくカテゴリーを作りたくなった・・・

月の輝く夜に聴いた音楽を・・・

kaz




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コメント

 

こんにちは。
私もラブストーリーの映画が大好きなので、興味をもってブログを読ませていただきました。ブログを読ませていただき、「月の輝く夜に」という映画をぜひ見たくなりました。

私も私の好きなラブストーリーを桜の花の写真とともにリストアップしてみました。ご覧になった映画、お好きな映画はあるでしょうか。ご覧いただいてご意見・ご感想などコメントをいただけると感謝いたします。

dezire #XY440n.6 | URL | 2016/04/04 01:01 | edit

dezireさま

コメントありがとうございます。ブログはチラリと訪問させて頂きました。時間のある時にじっくりと訪問させて頂こうと考えております。

kaz #- | URL | 2016/04/05 21:07 | edit

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