ピアノのある生活、ピアノと歩む人生

「ピアチェーレ」代表の私的ブログ

学校の先生、ピアノの先生 

 

今までは自分が公立中学の教員だったという、「元教師」としてピアノに関することを綴ったことはなかった。もう昔のことだし。でも採用試験に合格し、5年程だがクラス担任もしていたわけだから、多少は学校の先生、ピアノの先生ということについて語ってみてもいいのかな・・・などと思った。

ピアノ教室と学校(行事)との絡みと言えば、合唱コンクールであろうと思う。生徒が伴奏者に抜擢などされたら、ピアノの先生だって「私関係ないから」などと言ってはいられないのかもしれない。何よりも生徒が困るという状況はマズイしね。ピアノの先生がお手伝いしてもいいかとは思うが、本来は学校行事なのだから、これは学校側の仕事だと思う。

ピアノ教師ブログを読んでいて、このあたりの対処に困っている先生も多いのではないかと感じている。生徒の実力よりも、はるかに高度な伴奏譜だったりする場合だ。「こちらにも計画とか都合というものがあるのに・・・」みたいな?伴奏の難度によっては生徒のレッスン計画が乱れに乱れたりする。この場合・・・

① 生徒のためだし、いい経験にもなるから全面的に協力する。
② ピアノ教師の仕事じゃないからと割り切って協力しない。

おそらく①の先生がほとんどだろうと思う。生徒が「どうしよ~う」などと頼ってきたら「私、学校の先生じゃないし関係ないから」とは言えないだろうと思う。

学校というところは、どこか閉鎖的なところがある。これは高齢者施設などでもそうだと思うが、地域社会との関わりという観点から考えると、ピアノの先生は学校側からすれば、「外部の人」になるので、ピアノの先生が学校と関わっていくというのはいいことだと思う。例えば、合唱コンクールの前座(?)として学校の体育館などでピアノを披露するなんていうのは、もっと積極的に行っていいと思う。

合唱コンクールは毎年行われるというところが悩ましい。ピアノの先生が毎年のように学校行事のことで悩まされるのは、やはりおかしな話だ。

合唱コンクールの目的、上手に歌うことだろうか?見事な伴奏を聴かせることだろうか?違うだろうと思う。音楽的な目的というよりは、クラスで連帯意識を養い・・・みたいな、かなり昭和チックな目的だったりするのでは?

学校の音楽の先生は何をしているのだろう?むろん合唱指導はしているだろうが、負担気味の曲を抱えてしまった「ピアノ教室に通うピアノが弾ける生徒」(つまり伴奏者のことです)に対してのフォローはどれくらいしているのだろう?本来、ここも学校の仕事になると僕は思う。例えば、聴き映えにそれほどの影響が出ない範囲で伴奏譜を生徒の実情に合わせるなどのアレンジなどは学校の音楽の先生の役目なのではないかと思う。ピアノの先生が「あの生徒にこの伴奏は難しすぎるような気がします。アレンジをしてもいいのなら、私はできますが、本来は学校行事なのですから、音楽の先生が担う仕事のように思います」くらいの手紙は書いてもいいように僕は思う。

おそろしく面倒だ。そして避けたいとも思う。指導しちゃった方がいい・・・それで解決するんだったら・・・

でもそのピアノの先生の善意は仕事なのだろうか?仕事というものには報酬があるのが前提だ。伴奏指導してもレッスン代は頂いているのだから、それは報酬なのかもしれないが、ピアノの先生が少しでも「ピアノ指導に負担、レッスン計画が乱れる」などと感じるのであったなら、それは報酬と言い切っていいものかどうか?ピアノ教室は学校の便利屋ではない。

ピアノの先生は、自分のやっていること、指導内容に誇りを持つことが、特にこれからの時代は必要になってくる。学校行事も必要。授業も大切。でも自分が行っているピアノ教育も同じように重要なものなのだということを、学校だけではなく、社会に知ってもらうのも、これからのピアノ教師の重要な役目であるように思う。もしピアノの先生が自分のカリキュラムを犠牲にしてまで学校側に協力するのであれば、その報酬は?生徒の負担だって大きかっただろう、でも頑張った、自分も頑張った、それで学校が何も言ってこないのであれば、ピアノ教師という仕事を学校側に甘く見られているということでもあるのでは?

「ピアノ教室は学校の便利屋ではありません。伴奏指導はしません」言う権利はあると思うが、生徒は困るだろう。だから指導する。でもそこに「ピアノ教師の社会的地位向上」というものを含めて考える必要はある。

自分の指導計画に学校行事である合唱コンクール伴奏というものを、初めから組み込んでおくという手もあろう。でもその場合でも「生徒の実力とはかけ離れた難度の曲」は負担なのではないだろうか?

学校の音楽の先生は何をしているのだろう?

kaz


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