ピアノのある生活、ピアノと歩む人生

「ピアチェーレ」代表の私的ブログ

「あなたのブルース」 

 

年末になると、何故か歌謡曲を聴きたくなる。この時期歌番組が多くなるのは気のせいだろうか?もっとも最近の歌謡曲(Jポップ)は聴かない。メロディーがない(?)ように聴こえてしまうし、子ども声そのまま発声みたいな歌手も多く、あまり(全く?)いいと思えない。歌唱力で勝負という人も今は珍しくなってきているのかもしれない。やたら大人数で勝負するアイドルが多いのも感心しない。まぁ、そんなふうに感じるのは、僕がおじさんだからだろうが。おじさんだからこそ、平成歌謡よりも昭和歌謡が輝いているように思えるのかもしれない。

僕の叔父は流しだった。若くして病気で亡くなってしまったけれど、この叔父には可愛がってもらった。彼は飲み屋で歌ったり、時にはナイトクラブのようなところで歌ったりしていた。でもメジャーデビューはできなかった。当時は作曲家に弟子入りし、認められてレコードデビューをするというのが一般的だったらしい。むろん、アイドル路線の歌手は別だっただろうが。叔父に才能がなかったとは思えない。でも運がなかったのかなぁ・・・

叔父の遺品に沢山のレコードがある。LPも多いが、大きな段ボール箱二箱にもなるドーナツ盤がある。レコードプレーヤーはあるのだが、今までドーナツ盤を聴くためのセンターアダプターが無かったので、ドーナツ盤は聴くことができなかった。どこで売っているのかも分からなかったし。でも今はネットで何でも売っているのでアマゾンで購入した。今は叔父の残した昭和歌謡のドーナツ盤を聴いたりしている。

叔父の残したドーナツ盤(シングル盤)は1950年代後半から1970年代前半までのものが多い。流しだったので、お客さんのリクエストに応えるためには当時のヒット曲を把握している必要もあったのだろう。歌詞カードにコードが叔父の直筆で書きこまれていたりして、とても懐かしい感じだ。

聴いていて感じることがある。僕が生まれていなかったり、または幼児だった頃の歌謡曲も僕の耳に残っているというか記憶にあることだ。当時のヒット曲というのは、誰にでも認知されていたということだろうと思う。若者から高齢の人まで、誰でも知っている歌謡曲って今は生まれているのだろうか?あと感じたのが、歌手たちの歌唱力と個性が素晴らしいということ。この歌い方はこの人しかできないだろう・・・という歌唱というのだろうか?

矢吹健という歌手の名前は知らなかった。「あなたのブルース」というタイトルも知らなかった。でも曲は聴いたことがある。僕が三歳の頃のヒット曲みたいだ。相当ヒットした曲なのだろう、叔父は矢吹健のようにテレビに頻繁に登場し、人々に自分を認知してもらいたかったのかもしれない。一人の歌手デビューには多くのメジャーになれなかった歌手たちの涙があったのかもしれない。

矢吹健の当時の風貌は、演歌というよりは、どこか当時のアイドルのような感じもするが、歌は非常に個性的。情念絞り出し歌唱というのだろうか?

メジャーな存在になったからといって、安泰というわけでもないのが歌謡界、芸能界の厳しいところだ。矢吹健は、この「あなたのブルース」の他にも、いくつかのヒット曲がある。ヒット曲が一曲でもあると、その後は安泰などと演歌歌手の場合言われたりするが、そんなこともないような気がする。

矢吹健も、いつのまにかテレビで姿を見ることも少なくなっていったようだ。キャバレーなどで歌うことが増えた。ドサ回りというやつですね。

矢吹健は息子を亡くしている。医療ミスが絡んでいたらしい。もともと、お酒が好きだった人らしいが、その後お酒に依存するようになっていった。その後、奥さんが湖で入水自殺をしている。

矢吹健は今年亡くなっている。故郷である山梨県に帰ったようで、家賃4万円のアパートで暮らしていたらしい。介護用の弁当を宅配にきた人が部屋で亡くなっている矢吹健を発見したらしい。

kaz




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category: 昭和歌謡「公園の手品師」の日記

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