ピアノのある生活、ピアノと歩む人生

「ピアチェーレ」代表の私的ブログ

アイスダンスの魅力 4 

 

アイスダンスの黄金時代、個人的には1980年代から1990年代の前半・・・という気がしている。でもこれは僕がフィギュアスケート観戦に最も積極的だった時期と重なるので僕がそう感じるだけかもしれないが。この時期はフィギュアスケートの種目の中で最も人気があり、話題にもなったのがアイスダンスだったような気がする。トップ選手(カップル)が今年はどのような演技を披露するのかということが多いに話題になったものだ。

トーヴィル&ディーンが君臨していた1981年~1984年に常に2位をキープしていたソビエトのカップル、ベステミアノワ&ブーキンが君臨したのが1985年~1988年、そしてその時期に2位をキープしていた、やはりソビエトのクリモワ&ポノマレンコがその後1992年まで君臨することになる。

アイスダンスにはジャンプという技がない。比較的派手な要素は少ない。だからこそプログラムが短期間に変化していったようにも思う。「型」のような基準を革新していくカップルの演技が見どころだった。シングルの場合、ジャンプの回転数の進化はあるが、ここまでの変化は短期間では難しいように思う。スケーティングと発想(振付や音楽)が重視されていたとも言える。

1989年、ベステミアノワ&ブーキンの引退後、トップになったのがクリモワ&ポノマレンコのカップル。この人たちの滑りは神業のように思えた。エッジの傾きを分度器で計ったのでは・・・とも思えるような正確さ、そして基本技術の確かさからくるスケーティングそのものの美を強調した優雅な演技、現在のパトリック・チャンのような存在だっただろうか?ダンスにはジャンプのような成否で判定される要素はほぼ皆無だし、実際にこのカップルはいつも完璧だったし、「どこを減点するの?」みたいな演技だった。

この完璧美カップルとは正反対のようなカップルが誕生した。フランスのイザベル&ポール・デュシュネー。二人は実の兄妹。この二人は「ダンスの異端児」「ダンスの革命児」などと呼ばれたものだ。

このカップルの演技を嫌う人もいた。保守的なジャッジなどは彼らにいつも辛い評価をしていたように思う。僕がこのデュシュネー兄妹の演技を初めて観たのが1988年。とにかく驚いたものだ。一瞬にして観客のテンションを集めてしまったのは事実だろうと思う。それまでにアイスダンスは「氷上の舞踏会」「氷上の社交ダンス」という枠には収まらない演技内容になってはいたけれど、少なくとも「美しさを競う」という点で一致していた。「バレエのように美しい」みたいな。

このカップルはその概念を完全に逸脱している。衣装も音楽も、そして振付も、優雅さというものからは遠く、舞踏会というよりは、どこか奥深いジャングルですか・・・みたいな演技だった。つまりそれまでの優雅なダンスではタブーだった「ワイルドさ」を強調した演技だったのだ。彼らの演技に熱狂する人もいれば、「こんなものはダンスではない」という人もいたりして、大騒ぎになった。

個人的にはデュシュネー兄妹、大好き!

kaz




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