ピアノのある生活、ピアノと歩む人生

「ピアチェーレ」代表の私的ブログ

崩壊 

 

フィギュアスケート、ペア競技・・・かつてはソビエト連邦が圧倒的な強さを誇っていた。ペア王国だったわけだ。現在でも世界選手権でのペア競技のメダル数はソビエトが一番多い。ここにはロシアとなってからのメダル数は含まれていない。金メダル25個、銀メダル19個、銅メダル8個・・・

「愛の夢」で1991年の世界選手権で金メダルを獲得したミシュクテノク&ドミトリエフのカップルは、ソビエト時代の最後のペアとも言える。このカップルが1992年、世界選手権連覇、オリンピック金メダルと輝かしい成績を残した頃、ソビエトは揺れに揺れていた。

ソビエト崩壊・・・

それまで国の援助のあったものが、すべて消滅してしまった。この影響はフィギュアスケートだけではなく、様々な分野に波及した。この頃、アメリカのドキュメンタリー番組を観た記憶がある。ソビエト崩壊後のスポーツ界を追ったもので、フィギュアスケーターたちの苦悩もそこには描かれていた。記憶にあるのは、薄暗い照明のリンクで練習に励む選手たち。「自分たちでやらなければ・・・」「でも資金が続かない・・・」「劣悪な環境をどうにかして欲しい・・・」

数年前までは、国からのバックアップがあり、選手たちは、ただ練習さえしていればよかった。国の期待に応え成績を残せばよかった。それが全く変わってしまった。涙を浮かべながらリンクを去り、スケートを諦める選手たちの姿が印象的だった。

ミシュクテノク&ドミトリエフのカップルは世界選手権二連覇の後、次のシーズンは競技会に出場していない。やはりこのカップルにとっても大変な時期だったのではないかと想像する。

ミシュクテノク&ドミトリエフは1994年のオリンピックで久しぶりにその姿を現した感がある。滑っていたのだ。すべてが変わってしまったなかで滑っていたのだ。そのシーズンのヨーロッパ選手権で3位になっている。むろん見事な成績だが、かつての世界チャンピオン、オリンピックチャンピオンからすれば不本意な成績ではあっただろう。でもオリンピックには合わせてきた。

この演技・・・とてもロシア的なるものを感じる。スケート王国ソビエトは消滅しても、ロシアは滅びない・・・のような強さを感じる。

kaz




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category: The Skaters

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