ピアノのある生活、ピアノと歩む人生

「ピアチェーレ」代表の私的ブログ

イタリアのピアニスト 5 

 

イタリアのピアニスト、5人目。これが最後。アントニオ・ピリコーネ。この人も先の4人もそうだが、一般的な日本人ピアニストや超優秀な音大生などとの違いを感じる。タッチの発色がとてもいいということ。タッチからの音に意志力がある。パッと聴けば一音一音がとてもクリアに聴こえる。意志力のある、発色のいいタッチ、音というのは、イメージ先行の表現で申し訳ないが、「集められた音」という感じがする。

ベルカントの発声、これも個人的なイメージでしかないが、ビャーッとただ大きな声を広げて出してしまうのではなく、どこか響く箇所に声を集めるということが必要な気がする。集められた声は非常にクリアなものとなる。イタリア人ピアニストたちのタッチはこれと似た感じに思えてくる。集められた声は外に放出されると、周波数の高い「響く音」となり、劇場とかホールという箱の中で共鳴する。なので大きな空間で響く。これがイタリア人ピアニストたちの和声の響きというのかな・・・響いている。

声楽は声一本で行うが、ピアノは主旋律と響きを兼任する。イタリア人ピアニストはそこが上手だなと感じる。

発色の悪い押し付けたようなタッチでギュウギュウ弾かれてしまうと、そば鳴りのような音しかしない。どの指も同じようなスピードのタッチで弾いてしまうので、どの音も似たような音しかしない。つまり、ベルカントの声と響きのような効果がピアノでは期待できなくなる。表現力が乏しいと聴こえてしまう演奏、それは演奏者の内面が空っぽということもあるのかもしれないが、それよりも音の出し方、感じ方、聴き方にも相当問題があるのかもしれない。

kaz




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