ピアノのある生活、ピアノと歩む人生

「ピアチェーレ」代表の私的ブログ

素人さん 

 

素人、僕も素人だが、クラシック音楽などは日頃ほとんど聴かないような人たち、クラシック嫌いの人たち、このような人たちを今は素人と呼ぶことにする。幸か不幸か、僕の周囲には素人さんがたくさんいる。日本国内のリアルな友人のほとんどが素人さんである。たまたま、その中の一人に「楽器による発色の違い」「ピアノでラテンを演奏する場合の発色」などについて意見、感想を訊いてみたくなった。

僕は素人さんの意見は非常に重要で貴重なものだと思っている。ピアノを習っている人は、どうしても表面的な達者さなどに幻惑されてしまうようなところがある。「凄く上手じゃない?」みたいに。でも素人さんは、自分がどう感じたかで判断する。つまり演奏者の出来栄えなどは斬捨てて判断する厳しさがあるようにも思う。「えっ、これいいね」か「なんだか一生懸命に弾いているけど退屈だな」に分類する傾向がある。厳しい・・・

とにかく素人さんに演奏を聴かせるまでが難儀ではある。「え~?勘弁してよ。クラシックなんて・・・」となる。そこを拝み倒して聴いて頂く(?)わけだ。聴いて頂いたのはピアソラの「リベルタンゴ」のピアノ独奏とアコーディオンの演奏。ピアノは結構有名というか、活躍している日本人演奏家。アコーディオンはリシャ-ル・ガリアーノの演奏。

「ピアソラ?ピアソラって何?」

誰ではなく何・・・と質問するぐらいの素人さんの感想。

「子どもと大人・・・って感じだな」「才能の違いって残酷だねぇ・・・」「ピアノの人はただ弾いているって感じだな」「同じ曲だよね?」

むろん、彼(素人さんね)は「楽器の発音差」とか「ピアノとアコーディオンの響き、奏法の違い」には言及しなかった。「そういう難しいことは分からないね」と。

でも、彼が言及したことで考えさせられる言葉は多い。日本人ピアニストも無表情に弾いているわけではないと思うのだが、素人さんはそのピアニストの演奏を「決められたことをただ業務としてこなしているみたいな演奏」などと言う。「だからクラシックって退屈なんだよね」とも言った。

彼らはどのような種類の音楽、演奏であれ分類してしまうのだ。「いい演奏」と「退屈な演奏」とに。その判断は非常に直感的とも言える。僕は素人さんの正直な反応に疑問を感じたことは今までない。

当初の目的、発音、発色、響きの楽器による違い、ピアノでそこを克服するには・・・なんて目的は達成できなかったけれど、貴重で正直な意見は頂けたとは思う。

「ねえねえ、このアコーディオンの人みたいな演奏をする人が沢山いればクラシック界も活性化するんじゃない?」

そうねぇ・・・リシャ-ル・ガリアーノは充分売れっ子だと思うが・・・

でも「純クラシック」にはカテゴライズはされない人かもねぇ・・・

「ねえねえ、なんでピアノの人は、わざわざ面白くもなく弾くんだろうねぇ?」

わざわざ・・・ではないと思うが・・・

クラシックを日頃愛好して聴く人は人口の3パーセント。でも実は「本当の演奏がクラシック界の中で3パーセント・・・」なのかもしれないね。

表情って「つけるもの」じゃあないんだね。反応するものなんだ。これも素人さんの意見だ。

kaz




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