ピアノのある生活、ピアノと歩む人生

「ピアチェーレ」代表の私的ブログ

最後の巨匠 

 

かつてのピアノの黄金時代、ロマン溢れる時代の演奏、そのような演奏を現代のザハリヒな時代に聴かせてくれたのがチェルカスキーではなかっただろうか?ホロヴィッツもそうだと思うが、個人的にはチェルカスキーの演奏のほうに、かつての黄金時代の残り香のようなものを感じる。

今、このような弾き方、このような響きを生みだすことのできるピアニストはいるだろうか?特徴的なのは演奏中の上肢が静かなことだ。汗とか労働、そのようなものを一切感じさせない。

「表情は顔でつくるものではない」とでも言いたいような、静かな演奏姿。彼の師、ヨゼフ・ホフマンもこのように演奏していたのであろうと想像するのは難しくはない。ホフマンの師であるアントン・ルビンシュタインの演奏もそうだったのであろうか?これが伝統というものなのだろうか?

ロマン的時代の最後の生き残りという自負は彼は感じていたのだろうか・・・

かつての巨匠たちの演奏も復刻版のCDなどで聴くことはできる。でもチェルカスキーは現代のコンサートホールで、それを再現してくれたピアニストだったように思う。

彼の演奏は美しい。ピアノで歌うという意味を残酷なまでに教えてくれるような演奏であり、弾き方であるように感じる。

この演奏を聴きながら、かつての美しい時代を夢見る・・・

kaz




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