ピアノのある生活、ピアノと歩む人生

「ピアチェーレ」代表の私的ブログ

ソナチネは易しいのか? 

 

フィギュアスケート、4Tや3Aのようなジャンプの技は難しいと思う。見栄えもするしね。では、そのような大技が一切入っていないプログラム、演技は「易しい」「簡単」なのだろうか?単純比較としては、入っていないプログラムの方が易しいのかもしれない。

ソナチネ・アルバムにあるようなモーツァルトのソナタなどの第2楽章、あるいはソナチネそのもの、クレメンティのソナチネの第2楽章、たしかにラフマニノフのエチュードと比較すれば、楽譜(音符)は易しいだろうと思う。人によっては初見でも弾けてしまうだろう。

左手はドソミソの連続のようなアルベルティバス、右手はシンプルなメロディー・・・

たしかに「簡単」だ・・・・

では、そのような曲を演奏会なり練習会なりで、弾く勇気はあるだろうか?スクリャービンのソナタとか、カプースチンのソナタの中に交じってクレメンティやクーラウを演奏する、しかも聴き手を納得させる、魅了させる・・・これは「簡単」なこと?

ものすごく「難しい」のではないかと思う。

技術的な難易度というものを考えるとき、音符の密度とか、そのようなことばかり考えていないだろうか?技術というものを考える時には、もっと精密な思考が必要なのでは?どうやって音を出すか・・・とかバランスはどうか・・・とか・・・

考えれば考えるほど、技術というものは表現というものと切り離せないということが感覚として分かってくるのではないだろうか?

前の記事で話題にしたロビン・カズンズの演技。あえてこのプログラムの大技というものを言うとするとしたら、1本の2Aだけだ。実に「簡単」なプログラムだ。でもカズンズのプログラムは技術的に容易と言い切ってしまえるだろうか?

スパイラルでのエッジの角度とか流れは?ジャンプ前後の流れは?そのようなことが技術の本質なのでは?高い技術は人を魅了させる表現というものと密接な関係にある。

このプログラム、「ただ滑る」のならば、ノービスの選手だって可能だろう。でもカズンズのように滑ることはできるだろうか?

「ただ弾く」のは簡単だ。だからこそ難しい。このあたりもピアノとフィギュアスケートは似ている。

kaz



にほんブログ村 クラシックブログ ピアノへ
にほんブログ村


ピアノ ブログランキングへ
スポンサーサイト

category: The Skaters

tb: --   cm: 2

△top

コメント

 

ソナチネは易しくないしっ!!

ああいうシンプルな曲のほうが、案外基礎技術を試されるから怖いんですよ。

先生として、かっこよくクレメンティのソナチネを全楽章弾いてやろう、という、そして、生徒たちに「やっぱ先生すごいわ~!!」と言わせてやろうという野望があります。笑。
まだそれが実現できないほど、シンプルな曲を人前で弾くのは難しいし、怖いということですね。

そういえば、小学校2年生と「アルベルティ・バスのむずかしさ」をレッスンで語ったことがありました。彼女の曲がまさに、ドソミソの連続でした。
本人曰く、「おんなじ形だとおもって、なめてた」そうです。

フィギュアで、あえて大技を入れないプログラムを組むのってかなり勇気いるんじゃないでしょうかね??

なかつかさきこ #QFk3YRjk | URL | 2015/10/07 01:33 | edit

なかつかさま

プロのフィギュアスケーターでも現役引退直後は華々しく活躍していても、いつのまにか消えてしまう人もいるように思えます。ジャンプが跳べなくなる、跳ばなくなるということもあるのでしょうが、それがなくなったときに「何が残っているか」ということもあるのかもしれません。

kaz #- | URL | 2015/10/07 20:32 | edit

△top

コメントの投稿

 

Secret

△top