ピアノのある生活、ピアノと歩む人生

「ピアチェーレ」代表の私的ブログ

セピア色への回帰 

 

旅していて楽しいのは、新しいパフォーマーを知ること。今の時代、情報が溢れかえっているようだけれど、日本では無名で、海外では評価されている人というものはいるものだ。ジョージ・ぺリスという歌手も僕は全く知らなかった。ギリシャとフランスの血が混ざった人のようで、最初はギリシャを中心にヨーロッパでローカル的な人気を持つ歌手だったようだけれど、今ではラテン系ヨーロッパと、特にカナダ、アメリカでの人気が高いようだ。日本でも有名で、僕だけ知らなかったという可能性もあるけれど、でも日本語で彼の事を検索してもヒットしないので、やはり日本での知名度は高くはないのだと思う。

彼の歌を聴いて感じたのは「ああ・・・熱き地中海男だな・・・」ということ。血が熱いというか?あとは人々は回帰を求めているのかもしれないということ。

いつ頃からだろう?人の声よりも、打ち込み音中心のような曲が増え、そのようなパフォーマンスを繰り広げる人が売れるようになったのは?80年代頃から?個人的には、いつのまにかそうなっていたという感じがするけれど・・・

また人々はメロディーを求め始めているのかもしれない。でも、もう美しいメロディーは出尽くしてしまった感もある。頭に浮かぶ、美しいメロディー・・・最近の曲であるだろうか?思いつかない。なので、回帰するのだ。カバーアルバムが今の時代売れるのは、人々が回帰を求めているからなのかもしれない。ジョージ・ぺリスの歌声を聴きながら、そんなことを思う。

クラシックの世界では、少し状況は異なる。クラシック・・・なわけだから、昔の曲を演奏するのが普通なわけで、そこがポップス界などとは異なると思う。でもクラシック音楽の聴衆も回帰を求めているのかもしれない。それは曲そのものにではなく、演奏に対して。

今の主流の、売れている演奏は、とても整っているという印象を持つ。研磨されすぎてツルツルとした印象だ。ヘマもしないし、よく考えられているし、上手い。でもツルツルなんだよねぇ。精密な研究の結果を聴かされているような?練習の成果を聴かされているような?

もっと熱きものが聴きたい、もっと人間そのもののような演奏を聴きたい、たとえばコルトーのような・・・

熱き地中海男・・・ジョージ・ぺリスの歌、編曲もルックスも「今風・・・」だけれど、そこに回帰を感じる。定められた打ち込み音に自分を合わせるのではなく、内側から湧き出るものに忠実な歌い方というか・・・

「これが主流よ!」「今の時代の正統派はこうよ!」というもの、人々は細胞レベルで、そのようなものから離脱し、過去に回帰しているのではないだろうか?美しかった時代へ・・・

kaz



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category: The Singers

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