ピアノのある生活、ピアノと歩む人生

「ピアチェーレ」代表の私的ブログ

国の差別 

 

デンマークの王室と日本の皇室は、昔からとても深い繋がりがあるのだそうだ。デンマークの皇太子は震災直後に宮城県の東松島市を訪問し、デンマークの企業から集まったお金を渡したりしている。

デンマーク大使は、カーステン・ダムスゴー氏という。もっとも、大使としての任期は今年の6月までということで、離日の挨拶のために皇居で日本の天皇と謁見したらしい。各国の大使はそのようなことをするのが通例なのであろう。大使だけではなく、国の要人が天皇と謁見することは珍しくはない。「皇室アルバム」のような番組だけではなく、ニュースでも目にすることは結構あるような気がする。

普通、要人は配偶者を伴って謁見するらしい。もちろん、各国の大使が離日の挨拶・・・なんていう場合も普通は配偶者を伴って謁見するらしい。でもデンマーク大使は配偶者との謁見が認められなかった。配偶者同席を拒否したのは日本の外務省なのだそうだ。

デンマーク大使、ダムスゴー氏の配偶者はエスベン・カーマーク氏という。名前から想像できるように、カーマーク氏は男性だ。デンマークでは同性婚が当然認められており、二人は正式に結婚している。これはデンマーク大使館のホームページにも記載されていることだ。デンマークでは同性婚25周年なのだそうで、その年に結婚したカップルが銀婚式を迎えるのだという。

ダムスゴー氏自身も親日家であったようなので、任期の最後の最後でこう思ったかもしれない。

「なんだか哀しいなぁ・・・」と。

今回の日本の外務省の対応に対しては、非難の声も多い。それはそうだろうと思う。真の国際化・・・などということとは正反対の動きだったと個人的には思う。同性婚が認められている国、その国の要人には同性愛者が結構いる。政治家にも・・・。このような人たちは同性のパートナーと同伴で来日する。彼らの国ではそれが当たり前のことなのだから・・・

非難の声と共に、外務省の対応に賛同する声もある。

「そもそもゲイの大使を派遣すること自体がおかしいのだ」

「ここはデンマークではなく日本。日本の考えに合わせるべき。外務省は正しい判断をした」

「ゲイのくせに権利を主張することが許せない。特定の区域でおとなしく暮らしていればいいのだ」

日本では同性婚は認められていないので、同性の配偶者というものは法的にはいないことになる。なんでもかんでも外国の、相手の基準に合わせてしまうのはどうなのか・・・ここは日本なのであるから・・・

百歩譲って、日本ではゲイの配偶者というものが受け入れられていないのだから・・・ということは理解するにしても、でも、たとえば、一夫多妻制を認めている国の要人が第二夫人を伴って来日した際には、天皇との謁見を外務省は拒否していない。日本の基準・・・ということに関しても、少なくとも一貫性はない。

今回の件は、デンマーク国民に知られなければいいと思う。

そして日本の政治家や役人が「真の国際化を目指し・・・」などと言っても、あまりその言葉を信じられなくなってしまったような気はする。

「おかしいじゃないか?」と同時に「哀しい・・・」と感じる。

kaz

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