ピアノのある生活、ピアノと歩む人生

「ピアチェーレ」代表の私的ブログ

ビルラと日本人 

 

僕が生まれた頃、日本ではカンツォーネ・ブームだったのだそうだ。日本人歌手がカンツォーネの曲をカバーし、日本語で歌った。そして、それらの曲はヒットした。おそらく、当時はカンツォーネだけではなく、洋楽というものへの、そして西洋というものへの憧れがあったのかもしれない。日本も戦後の復興を遂げ、オリンピック、そして大阪万博と勢いがあったし、それまでは、遠い存在、想像だけの世界であった西洋というものへ、少し近づいた時代・・・そんな背景もあったのかもしれない。

今回、多くのカンツォーネ歌手の歌を(CDで)イタリアで聴き、以外に感じたことがある。これはクラウディオ・ビルラの歌唱だけに限ったことではないけれど、「カンツォーネって濃いんだ!」と感じたのだ。今までは、カンツォーネ=イタリア=明るい・陽気=屈託なく朗々と歌い上げる・・・というイメージが僕にはあったのだ。むろん、そのような面もある。でも感じたのだ。「演歌みたい・・・」と。カンツォーネは、オペラに近いというよりは、日本の演歌に近いように感じたのだ。

日本の60年代、カンツォーネ・ブームに乗って、本場からカンツォーネ歌手も来日し、日本で公演を行った。クラウディオ・ビルラも毎年のように日本で歌った。そして、日本で発売された彼のレコードは、とても売れたらしい。今でも、ビルラのファンは日本にも沢山いるらしい。その人たちは、60年代、胸をときめかせ、そして驚愕と共にビルラの公演を実際に聴いた、僕よりも上の世代の方々が中心なのだそうだ。

当時のブームに便乗されたから、だからビルラも日本で売れたのだろうか?それもあるだろうが、日本人にとってビルラの歌い方は、非常に親近感を持てるものだったのではないかと僕は想像する。どこか、日本の演歌、情念の歌い方に通じるものがある。

僕は、ビルラの歌い方は、パヴァロッティよりも、若い頃の北島三郎との類似点を感じたりしている。

kaz



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