ピアノのある生活、ピアノと歩む人生

「ピアチェーレ」代表の私的ブログ

時を超える 

 

アメリカのポップス界は、60年代半ば頃から、メッセージ色の強い歌やロック色の濃い曲へと流行が移っていった。これはビートルズの影響も強かったと言われているが、そうなると、ニール・セダカのような、「良き時代」というものを象徴していたような歌手にとっては、この時代は難しい時代だったとも言えるだろう。

かつてのヒット曲が「良き時代」という、鮮やかな印象が強いだけに、それらの曲は、過去の時代の曲という扱われ方もしていくようになる。ニール・セダカは「懐メロ歌手」のような捉われ方をされていくようになる。ある年代以上の人々にとっては、懐かしい曲ではあるが、革新的な時代、刺激的なものを求める世代にとっては、どこか古臭いものとして・・・

60年代半ばから、70年代の半ばまでの約10年間はニール・セダカにとって厳しい時代だった。過去にいくらヒット曲があっても、アメリカのショービジネス界は冷淡というか、過酷なところがあるらしく、ニール・セダカは、いわゆるドサ廻りをしたり、自分よりも才能としては、はるかに格下である歌手たちの前座をこの時代はしたりしていた。

「ニールさん、あんたのかつてのヒット曲で会場を盛り上げておいてくださいよ・・・」

このようなことは、ニール・セダカに限ったことではなかっただろうと思う。過去に栄光を浴びた歌手たちが、時代の移り変わりとともに、人々の前から消え去り、そして記憶からも消え去っていったのだ。

「あっ、この曲・・・懐かしい。歌っていたの誰だった?」

ニール・セダカが再び脚光を浴びるようになったのは、彼自身が曲を書いていたからではないだろうかとも思う。提供された曲を、ただ歌うだけではなく、自分で創造していたから・・・

ニール・セダカ・・・

彼は、「古き良き時代」の懐かしい歌手ではない。驚くべきことに、現在もコンサート活動をし、新譜を発表している歌手であり、現在進行形の歌手なのだ。もう80歳に近い年齢なのではないだろうか?

これは最近のニール・セダカの歌。なんとも聴いている人を包み込んでしまうようなメロディーの曲だ。この曲を歌うニール・セダカを聴くと、彼が、時代の流れ、時の流れというものを生き残った理由が理解できるような気がしてくる。

kaz



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category: Neil Sedaka

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