ピアノのある生活、ピアノと歩む人生

「ピアチェーレ」代表の私的ブログ

「最後の授業」 

 

最後の授業 ぼくの命があるうちに (RHブックス・プラス)最後の授業 ぼくの命があるうちに (RHブックス・プラス)
(2012/09/11)
ランディ パウシュ、ジェフリー ザスロー 他

商品詳細を見る


人の一生というものと演奏というものは似ている。やり直しがきかないということ。人生の中で何度もやり直すことはできる。失敗しても修正していくことはできる。でも人生そのものは一度だけのものだ。演奏も、途中で修正することができる。むろん、弾き直しはできないが、失敗してもそこで終わりではない。でも演奏そのものは、その場では一度だけのものだ。

ランディ・パウシュの本が訳されて日本で出版されているということは知らなかった。彼の「最後の授業」がユーチューブで見られることは知っていた。ユーチューブで全米に流れ、そして彼は知られるようになったのだから。でも日本語の字幕版があるのは知らなかった。

それでも米国では有名でも、日本でランディ・パウシュのことを知っている人は、そう多くはないのではないか・・・とも思う。彼は、カーネギーメロン大学の教授で、動画は彼の授業を収録したもの。

何故「最後の授業」なのだろう?彼は肝臓癌で、腫瘍が10個もあったそうだ。医師からは、余命3~6ヶ月と宣告され、彼自身も死への準備を始めることとなった。この「最後の授業」は彼自身が、これが最後の講義であるということを自覚して話している。

ここがアメリカ的なところなのかもしれないが、深刻な暗さというものは一切ない。彼の口調も暗いものではないし、第一病気の話をしていない。自分の夢の実現の話、他人の夢の実現の手助け、そして人生について語っている。

しかしながら、「これを自分は伝えたいのだ」という強い想いを感じることができる。死を自覚すると、人は何かを伝えたくなるのだ。人生は一度きりのものだし、そしてそれは自分自身だけのものだ。だからこそ、死の直前には見えてきてしまうのだ。なんと他人の人生を生きている人が多いのだろうと・・・

分かってしまうのだ。そのような人は死の直前に、ものすごく後悔するだろうなと・・・

今、自分で大事だと感じるもの、それは社会的な地位とか、プライドとか、お金とか・・・そのようなものは、実は死の直前には何も意味を持たないのだ。多くの人はそれを自覚していない。

だから伝えたくなるのだ。

彼は、授業の最後で、この授業は学生にだけではなく、むしろ自分の幼い3人の子どもたちのために話したと語っている。

ランディ・パウシュは47歳で亡くなっている。これは死の直前、その死を自覚していた人間が残したメッセージでもある。むろん、講義であるので、1時間以上という長い動画になっているが、時間のある時に見て欲しいなと思う。

kaz



にほんブログ村 クラシックブログ ピアノへ
にほんブログ村


ピアノ ブログランキングへ
スポンサーサイト

category: ピアノ以外の本

tb: --   cm: 0

△top

コメント

 

△top

コメントの投稿

 

Secret

△top