ピアノのある生活、ピアノと歩む人生

「ピアチェーレ」代表の私的ブログ

抑揚の感覚を演奏に反映させること 

 

人間の自然な呼吸、感情表現、そこからくる言葉の抑揚・・・

音楽を演奏する場合の関連をもう少し考えてみると、ピアノという楽器は、呼吸というもの、そこからくる関連した表現に関するものなどに割と無頓着でも一応は音を鳴らせてしまうという怖さがあるように思う。音が多く、両手なので意識を一点に集中するのが難しいのかもしれない。

たとえば、声楽などでは、これらのことを意識しなければ、まずは歌えないのではないだろうか?まぁ、中には棒のように歌う人もいるので、そのあたりはピアノと同じかな・・・などとも思うが、やはり優れた歌手の演奏を聴くと、演奏における自然な抑揚とか感情表現というものをリアルに体感できるのではないだろうかと思う。これは僕が歌が好きだからそのように感じるのかもしれないが、一般的にはピアノ弾きよりは歌手や管楽器奏者のほうが、呼吸とかフレーズとの関連とか、そのような「人間の機能」というものに密着した表現の上手い人が多いように思う。

それで連想した歌手がルイジ・アルヴァというテノール歌手。一般的に、男性歌手は女性歌手と比較すると、どうもアジリタの技法が巧みではないように思えるが、この人はとてもアジリタが見事だ。

ロッシーニなので、スケールの音型やアルペジオの音型を駆使したアジリタの技法が満載な曲なのだが、凡庸な歌手が歌うと(凡庸だとまず歌えないと思うが)「音階練習ですか?」のようになりやすい曲でもあると思う。

音の連なりが上昇していれば、それはどのような表現に密接しているのか、フレーズ内の核となる中心音に向かってどのように処理しているのか、また中心音をどのように歌っているのか・・・

ルイジ・アルヴァの歌唱はピアノ弾きにも大変参考になるのではないだろうか?

おそらく、モーツァルトなどのピアノ曲、あのコロコロしたパッセージ、そしてショパンの曲などでもみられる「埋め草型」の細かな音符の連なりなどにおいて・・・

ルイジ・アルヴァは歌手になる前は軍人だったわけです。でも歌が好きだったんですねぇ・・・

故郷のペルーで歌の勉強をして、そして自分の才能を信じてイタリアで勉強を重ねる・・・

歌手として大成できたのは、生まれながらの美声と、持ち前のアジリタ技術、そして楽譜を読み取る能力に長けていたからではないだろうか?

kaz



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category: ピアノ雑感

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