ピアノのある生活、ピアノと歩む人生

「ピアチェーレ」代表の私的ブログ

ほどほど生活、ほどほどピアノ 

 

がんから5年―「ほどほど」がだいじがんから5年―「ほどほど」がだいじ
(2007/09)
岸本 葉子

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岸本葉子の本はよく読む。彼女は癌という病名を明らかにした。その直後は、やはり癌関係の本が目立ったようにも思う。でも、よくある闘病記のようなものとは、それらの本も異なっていたように思う。何と言ったらいいのだろうか、癌という病気の特殊性を全面に出すのではなく、誰でもが日常的に感じる、肉体的な衰えとか加齢とか、そのようなことの中のものとして癌を語っているようにも思う。そのようなところが好きだ。「癌」=「闘病」=「壮絶」=「死」という図式を皆が描きすぎるような気がする。癌患者にだって日常はあるのだ。散歩したり、旅行したり、掃除をしたり買い物をしたりね。そしてその部分がとても大切なのだ。以外と癌患者の日常を書いたエッセイは少ないのではないかと思う。重い闘病記は沢山あるけれど。

いのちの養生ごはん (中公文庫)いのちの養生ごはん (中公文庫)
(2013/06/22)
岸本 葉子

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岸本葉子の料理エッセイ(料理本)はよく参考にする。彼女の食事療法と僕のそれとは非常に似ているところがあると思う。しかし、彼女ほど厳密ではない。僕は甘いものが好きで、本来はケーキ(生クリームとかバターとか)は禁なのではあるが、でもたまにはケーキも食べたい。それもお店で買ったものを。それも人生の楽しみの一部なのだから。著者の本には、バターなどを使用しないケーキなども案内されていて、そのレシピでケーキを焼いたりすることもある。それはそれでとても楽しい。僕は重篤な病なのだからケーキぐらい我慢すれば・・・とは思わない。

俳句、はじめました俳句、はじめました
(2010/01/14)
岸本 葉子

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僕は俳句は、はじめていないけれど、ピアノは弾いている。自分としては真剣に取り組んでいると思っている。僕の病気のことは、このブログを読んでいる人は知っているところだと思うし、そのことはサークルのピアノ仲間にも知られているということにもなる。「そのような状態でも・・・ピアノ弾けるんだ?」ということを知ってもらいたいと思う。でも僕は日常的な練習記やらレッスン記、そして本番があった時でさえ、自分のピアノのことは書かない。何故か分からないけれど、書けない。「今日はサークルの練習会で、会場はどこそこで、このようなピアノで、自分の出来栄えはどうこうで、そのあとは打ち上げで・・・」のような文章が書けない。レッスンや日常の練習の様子のことも詳細に綴ったりはできない。「思っている事」「感じている事」は書けるんだけど・・・

でも、自分なりに書いていこうと思う。「ピアノ・・・癌でも弾けるのね?」と思ってくれたら嬉しい。そう、病気でも充実したピアノライフを送ることは可能だ。そしてそれを得る権利がある。

まだまだ、したいことばかり (中公文庫)まだまだ、したいことばかり (中公文庫)
(2013/03/28)
岸本葉子

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今年のピアチェーレの演奏会ではショパンを弾く。ショパンは得意ではないけれど、頑張ろうと思う。サークルの演奏会ではリストを弾く。リストも得意ではないけれど、計画できる・・・ということそのものが楽しい。海外にもレッスンに行く。これは以前から行っていたことだけれど、今年もやる。レッスンを伴わない旅行もする。

今年も桜を鑑賞できそうで、それが今は何よりも嬉しい。

僕よりも健康だけれど、生きていない人は大勢いる・・・

ところで、来年の一月から「全国がん登録」が施行される。新たに「癌」と診断された人は、年齢、名前はもちろん、病気の進行度や部位、治療法なども国に知られてしまうのだ。医療機関に国への報告の義務が生じる。データは生かされるのであろうか?正直なところ、癌患者としては、余計なお世話・・・と感じる。

kaz

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category: ピアノ以外の本

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