ピアノのある生活、ピアノと歩む人生

「ピアチェーレ」代表の私的ブログ

音楽経験 

 

音楽経験、これが僕には足りないものだと今まで心のどこかで思っていた。普通の子は、ピアノの先生の注意を一生懸命守って、そして練習に励んで、曲が弾けるようになっていく。この歴史・・・

バイエルがブルグミュラーになり、そしてソナチネになり、ソナタとなって・・・この歴史、この経験が僕にはない。きちんと曲をレッスンで仕上げたこともなければ、先生から褒められた経験もない。音楽は好きだった。もちろんね。でも好き勝手に遊んで弾いていただけ・・・

決定的に僕には何かが足りないと思っていた。でも、そうだったのだろうか?たしかに「きちんと一生懸命な子ども時代のピアノ」という想い出、経験は何一つないが、音楽を聴いてきたという歴史はある。でも、そんなの誰にでもあるよね?聴くだけなんだから・・・

でもこうも思い始めた。「もしかしたら一生懸命だった記憶しかない人だっているのでは?」と。

僕は、今でも、どこか「柔らかきもの」を演奏に求めることが多いと自分で感じるけれど、僕が無意識に追い求めるものは、実は幼児の頃に聴いた音楽が原点になっているのではないか?最近はそんなことも思うし、もしかしたら幼児の時に聴いた音楽の強烈な印象というものは、他の人にとっての一生懸命に練習・・・と同じくらいに僕にとっては尊いものなのではないかと・・・

5歳くらいまで、僕は新宿で「流し」をしていたおじさんに預けられることが多かった。もちろん、流しなのだから歌謡曲が専門だったのだろうが、おじさんは、どこか西洋志向もあったような気がする。シャンソンやジャズも好んで聴いていたし、ギターで弾いていた。曲などは覚えていなかったりする。なにしろ幼児だったのだから。50年近く昔のことなのだから。

でも、なんとなく覚えていることもある。部屋の様子とか、椅子に腰かけてギターを弾いていたおじさんの姿とか、音とか・・・

たくさんのギタリストの演奏を聴いたけれど、この人の「音」が僕の記憶の中の音に最も近いような気がする。たしかにこのような音、このような音楽、このような演奏であったと・・・

これは立派な音楽経験になるのだろうか?

kaz



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