ピアノのある生活、ピアノと歩む人生

「ピアチェーレ」代表の私的ブログ

僕のユダヤ音楽 

 

「kazは日本の人だから、信仰を持っているとしたら仏教なのだろうか?」

Hは僕に訊ねたけれど、たしかに僕は初詣にお寺に行ったりはするし、そこで祈ったりもするけれど、年によっては、お寺ではなく神社だったりもするし、両方にお参りしたりもする。つまり仏教を信仰しているとは言えない。

このあたりの事情を説明するのが面倒だったので、たしか「僕は無宗教なんだ・・・」と答えたような気がする。

Hはユダヤ人であるので、ユダヤ教を信仰していた。食べるものに規律があったりして、あの頃は「ユダヤ教ってなんだか大変なんだな・・・」などとは感じた記憶がある。ユダヤの音楽などは、彼はよく聴いていたように思う。でもユダヤ教やユダヤの音楽を僕に説明したりすることは一切なかったと思う。

瞳を閉じて、じっとユダヤの音楽を聴く彼は、どこか近寄りがたい雰囲気もあり、音楽愛好家としては、興味の持てそうなユダヤ音楽だったけれど、音楽を聴いている時の彼に話しかけたりすることは何故かできなかった。

「僕らは流浪の民だからね・・・僕には祖国がないんだ・・・故郷がないんだ・・・」

細かなことは忘れてしまったのだけれど、Hの友人たちの飲みに行ったことがある。彼の友人たちもユダヤ系ポーランド人で、ユダヤ教を信仰していた。飲みに行ったお店はマンハッタンにあったのだったか、ブルックリンだったのか記憶が定かではないのだけれど、ユダヤの音楽の生演奏をバンドが演奏していて、ポーランドの郷土料理なども提供されていたように思う。床におが屑が撒かれていたのが印象的だった。

むろん、宗教の話題に関して会話したりなどはせず、普通に話していたように思う。「日本から来たの?何を専攻しているの?」のようなことを話していたと思う。

バンドが、ある曲を演奏した時に、「あれ?この曲・・・聴いたことがある」と思った。聴いたことがある…だけではなく何故か歌える・・・一部だけだけれど・・・

僕が小さな声で歌うと、驚いたのが同じテーブルにいたポーランド人たちだ。

「えっ?何故君がこの曲を知ってるの?何故歌えるの?何故日本人が知ってるの?」と全員が僕に注目した。

マイム・マイム・ミィマイム・ベッサンソン・・・

「えっ?あなた日本人でしょ?何故ヘブライ語を知っているの?」

はぁ・・・ヘブライ語なんだ?

別に宗教的なことからではなく、多くの日本人はこの曲を知っているはずだ。小学校やキャンプなどで誰でも踊った経験があるのではないだろうか?

「マイム・マイム」

「日本では、フォークダンスとして、学校で教わるんだ。運動会とかそのような時に全員で踊るんだよ・・・」

「フォークダンスって???」

「もしかして、踊れるの?」

「皆で踊ろうよ、日本の人が知っているなんて・・」

「マイム・マイム」のマイムは、パントマイムからきているのかなと思っていたのだけれど、マイムとはヘブライ語で水を意味する言葉なのだそうだ。イスラエルという未開拓の土地で、水をひいて開拓に励む喜び、祖国を得た喜びを表現している。歌詞は旧約聖書のイザヤ書から採択されたもので、曲はポーランド人のアミランという人が作曲したものなのだそうだ、ユダヤ人なら、まず踊れる曲、歌える曲らしい。

「これはユダヤの曲なのよ・・・感激だわ、日本人が知っているなんて・・・」

ニューヨークで「マイム・マイム」をユダヤ人たちと踊った。驚いたことに、踊り(というか振付?)も小学校で習ったものと一緒ではないか・・・

これが本場の「マイム・マイム」・・・



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