ピアノのある生活、ピアノと歩む人生

「ピアチェーレ」代表の私的ブログ

救いとしての音楽 

 

無事に帰国。日本は暖かい。旅行中はずっと風邪気味だったのだが、日本に帰ってきたら治ってしまったようだ。

ただ、とにかく眠いので、メール返信などは、徐々にということでお許しください。

ジェームス・ローズというピアニストのことを知った。イギリスのピアニストのようだが、なんだか変わっている。外見がピアニストらしくはないんだよね。演奏会でもセーターとスニーカーで弾いてしまうみたいだし、髪型もピアニストらしくはない。刺青が決定的かな。でも、彼はクラシックのピアニストだ。

心の中のものを、そのまま描く・・・このところがクラシックの演奏家らしくはないと言ったら言い過ぎだろうか?

理屈ではなく、僕はこのような演奏に魅せられてしまうし、このような演奏をする人が好きになってしまうのだ。

彼は、子どもの頃、学校で教師から性的な虐待を受けた。当然、それが心の傷となってしまった。その彼を救ったのが音楽だった。

結婚し、子どもも誕生した。しかし、その子どもが、自分が虐待された年齢へと成長する頃から、彼は、また精神的に不安定になり、鬱病になってしまった。

自殺を考える日々だった。何度も何度も自殺を考えた。

そして精神科の病院に入院。大量の薬による治療・・・

妻とは離婚し、最愛の自分の子どもとも会えないのだそうだ。

そのような絶望の時、また彼を救ったのが音楽だった。

「大量の薬やセラピーよりも・・・バッハだったんだ」

彼はバッハを聴き、そして弾き、精神的に立ち直ったのだ。

「僕の人生はクラシック音楽で大きく変わったんだ。薬やセラピーだけではないんだ。音楽にはそのようなものにはない何かがあるんだ。何かがね・・・」

彼の演奏はどれも心に訴えてくるけれど、まだまだ有名とは言えないブリューメンフェルドの曲、それも左手のためのエチュードを弾いてくれているのが、とても嬉しい。

kaz



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category: ピアニスト

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コメント

 

Kazさん、はじめまして。
Kazさんの飾りのない文章に惹かれ、時々拝読させて頂いています。
ジェームス・ローズ、はじめて知りました。
いま、YouTubeのほうでラフマニノフもきいてきたところ。
忘れられないピアノストになりそうです。
このセレクトのできるKazさんの演奏も、合い通じるものがあるのでしょうか。
いつかおききできる日を、楽しみにしています。

ありがとうございました。

いととはり #- | URL | 2015/01/08 09:15 | edit

いととはりさま

コメントありがとうございます。ジェームス・ローズさん、素晴らしいピアニストだと思います。彼に限らずですが、聴き入ってしまう人の演奏って、曲が先にあり、そして弾いてみたいと近づいていくのとは異なるのだと思います。まずは、自分の中に何かしらのものがあり、それが曲というものの何かと一致、そして相互作用し演奏というものになっていく・・・そのように感じたりします。

kaz #- | URL | 2015/01/08 11:53 | edit

ああ、そうですね。
私もそう思います。

自分の中になにかしらあるもの、と、ある一つの音楽とのであい。

活字ではありますが、お話出来て良かったです。
ありがとうございました。

いととはり #- | URL | 2015/01/08 18:24 | edit

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