ピアノのある生活、ピアノと歩む人生

「ピアチェーレ」代表の私的ブログ

サウダージ 

 

BolerosBoleros
(2002/04/22)
Jose Cura

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本番までもうすぐなので、やはり落ち着かない。先生は「不安を打ち消すことを目的とした練習をしてはいけない」と言うけれど、練習の目的は、そこなのでは・・・とさえ今は感じる。

なぜドをレと弾いてしまったら「音楽が崩壊した」と思ってしまうのか?聴いている人はそんなことを聴いているわけではないのに・・・

完璧に音を並べようとしても無駄なのだ。そこを追い求めてはいけない。「サウダージ」を追い求めたい。

サウダージ・・・このポルトガル語は訳すのが困難な言葉なのだそうだ。郷愁、思慕、切なさ、憧れ・・・

なぜピアノを弾くのか、それは「サウダージ」というものに自身が包まれたいから・・・

かつては身が焼けつくほどの痛みを感じた。今ではその痛みもセピア色になってしまっている。想い出すこともないほどだが、でも想い出してしまえば、やはり今でも微かな切なさ、苦しみを感じるのだ。それが僕にとってのサウダージ・・・だろうか。

この曲は「どんなに愛していたことか」というボレロだ。ボレロとは、南米のスローなバラード、歌謡曲全般のことと言っていいのだと思う。この典型的なボレロを聴くと、サウダージというものを感じる。

そして共有したいと思うんだ。この痛み、切なさをね・・・

だから人前で演奏するんだ・・・

アルマンド・マンサネーロって、僕は「アドロ」くらいしか知らなかったけれど、こんなに切ない曲も書いているんだ。歌っているのはオペラ歌手のホセ・クーラ。彼も南米出身の歌手なので、この種のボレロは上手いなと思う。いつものオペラ的発声で朗々と歌うというよりは、これはクルーナー唱法に近いのではないだろうか・・・

これが僕にとってのサウダージなのだ・・・




「どんなに愛していたことか」

僕があなたをどんなに愛していたのか、あなたにはわからないだろう

こんなにも美しく、心に描き、そして生きて、そして死んで・・・そうしてまであなたの影を追い続けた

そんなふうに僕はあなたを愛した・・・





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category: Saudade

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