ピアノのある生活、ピアノと歩む人生

「ピアチェーレ」代表の私的ブログ

フリードマンごっこ 

 

僕の演奏を実際に知る人、ピアノサークルの人たちとかだけれど、その人たちにピアノ歴を訊かれることがある。その場合、僕の公式ピアノ履歴というかレッスン歴を話す。「小学生で辞めて、バイエルが終わらなくてブルグミュラーの25の練習曲を数曲弾いて、トンプソンという教本の1巻の初めだけ少しかじった。その後30年ピアノは弾いていなくて、30年後にピアノを再開した」・・・そう説明すると、大抵驚かれる。「一日に何時間練習しているの?」とも訊かれる。「弾けない日も多くて、仕事にでかける前、早朝に30分練習したり、深夜寝る前に15分練習したりとかだよ」・・・この答えにも大抵驚くようだ。

おそらく、人と違うことをしているとすれば、それは今でも「フリードマンごっこ」をしているということだろうか?

フリードマンごっこ・・・

小学生の時、フリードマンのレコードを目をハートにしながら聴いていた。彼の演奏も僕の理想サウンドだったから。フリードマンがメンデルスゾーンの無言歌を演奏しているレコードがあって、その演奏を聴きながら、「僕にも(曲は)弾けるかも・・・」と思ったのだ。早速駅前のレコード店の隅のコーナーにあった楽譜売り場で全音の無言歌の楽譜を買って、僕は弾き始めた。

頭の中のフリードマンの演奏を追い求めて、僕はフリードマごっこをしたのだ。実際の彼の演奏を真似した・・・というより、もっと漠とした理想サウンドを追い求めたのだ。これが「フリードマンごっこ」だ。

レッスンで「フリードマンごっこ」をすることは一切なかったし、家で自己流で一人で弾いていた。その時は、「なんなの、その変な弾き方は?」などと注意もされなかったし、自分だけの世界、自分だけのピアノだった。

「フリードマンごっこ」は、時には「ローゼンタールごっこ」になったり「ホフマンごっこ」や「ホロヴィッツごっこ」になったりもした。でも完全なる自己流世界、自己流サウンドだったとも思う。先生は往年のピアニストたち・・・

30年後、ピアノを再開した時、僕はバイエルの続きを弾こうとは思わなかった。チェルニーを弾こうとも思わなかった。でも「フリードマンごっこ」は再開した。というより、現在の僕の演奏を支えているもののすべてが「フリードマンごっこ」なのだ。

30年前とは異なり、ネットで先生を探した。何人かの体験レッスンを受けたりもした。そして、初めて僕の「フリードマンごっこ」を認めてくれる先生に出逢った。「変だよ・・・その弾き方」ではなく「いいですねぇ・・・」と認めてくれた。

現在の僕の演奏、少しだけ人と違うとしたら、それは今でも「フリードマンごっこ」をしているからだ。

そう思う・・・

kaz



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category: 履歴書

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