ピアノのある生活、ピアノと歩む人生

「ピアチェーレ」代表の私的ブログ

大ピアニストからの贈り物 

 

最近ボルトキエヴィチのピアノ曲は注目されているのではないだろうか?彼のピアノ曲が注目されるということは、ロマンティックなものが必要とされ、人々が求めはじめているということであるのかもしれない。

ボルトキエヴィチは時代の寵児という作曲家ではなかったような気がする。彼が生きたのは時代を先取りするような、前衛的な、実験的な作品が目立っていた時代だったのでは?そのような時代において、彼の作品は「時代遅れ」のような扱いさえされてしまったこともあったのでは?

ラフマニノフの作品も、かつてはそのような扱いだったのかもしれない。でも時の洗礼を生き残ったのは、前衛的な作品ではなく、ラフマニノフの作品だった。ボルトキエヴィチの作品は、どこかラフマニノフを彷彿とさせるような?事実、ラフマニノフの二番煎じなどと言われていたこともあるようだ。

世間の流行、動向に合わせ、自分を変えることをしなかった。そして時代から取り残されるというか、どこか忘れ去られた存在にさえなっていった。

そのような時代、あえてボルトキエヴィチの作品、録音までしたピアニストがいる。モリッツ・ローゼンタール。ミクリとリストの弟子だったピアニストだ。ただ一人のショパン、リスト直系のピアニストということになる。そのピアニストが自分の作品を録音してくれたのだ。ボルトキエヴィチは嬉しかったのではないかな?なんとなくそう感じる。

ボルトキエヴィチは自分の作品をローゼンタールに献呈したりしている。おそらく、二人の間には共通した何かがあったのかもしれない。

当時の偉大な大ピアニストが、リストやショパンの作品と共に、同じような扱いで自分の曲を演奏している・・・

今から50年後、巷のピアノサークルではショパンの作品と同じようにボルトキエヴィチの作品が演奏される時代になっているのではないか、そのような想像をしたりする。カプースチンの作品が今よりも演奏されなくなったとしても、ボルトキエヴィチの作品は「定番」にさえなっているかもしれない。

kaz




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曲目決めてみました。 

 

来年のリサイタルの曲目です。

2018年 2月24日(土) 開場 13:30 開演 14:00 無料 

場所 雑司ヶ谷音楽堂

このブログのメールフォームよりお申込み下さい。

曲目

バッハ~コルトー  アリオーソ
ロジィツキ~ギンズブルグ カサロヴァより ワルツ
ボルトキエヴィチ  エチュード Op.15-8
サン=サーンス~ゴドフスキー 白鳥
グラナドス 「ゴイェスカス」より 愛と死
グルック~スカンバーティ メロディー
バッハ~ブゾーニ シャコンヌ

ショパン ワルツ Op.34-1
      ノクターン Op.15-2
パデレフスキ ノクターン Op.16-4
ショパン マズルカ Op.41-1
      マズルカ Op.67-4
      アンダンテ・スピアナートと華麗なる大ポロネーズ

どうしても小曲というか、大曲よりも小品が好きなので、曲数は盛りだくさんになってしまいますね。時間的には普通の(?)リサイタルと同じぐらいなのではないかと思います。

僕のような身分(?)でリサイタルを行う場合、誰かからリクエストや要望があるわけではない。たとえば「有名な曲を入れてください」とか「ショパンの英雄ポロネーズを弾いてください」のようなことはないので、自分の弾きたい曲だけを弾くことができる。これはアマチュアの特権なのではないかとも思う。

定番の曲・・・というものがあるような気がする。サークルの練習会とか、プロのリサイタルなどでもよく演奏される有名な曲。むろん、素晴らしいので有名なのだろうが、いつもショパンのバラードとかラフマニノフの前奏曲とかだけではなく、もうちょっと異なる曲も弾いてみたい。別に「珍曲探し」をする必要もないけれど、「今度は何を弾いてみようかな?」などと思った時に、定番の曲+もうちょっと広い範囲というか、あまり演奏されないような曲からも選曲できると、ピアノライフももっと楽しいものになるのではないかと思ったりもする。

「ああ、こんなに素敵な曲なのに、もっと人々、それは知識豊富な専門家とか研究家ではなく、普通にピアノを弾く人にも知られればいいのにな」と個人的に感じる曲も数曲意識的にプログラムに組んでみた。パデレフスキのピアノ曲、たまにピアノの発表会で演奏される「メヌエット」だけしか知られていないというのも少々寂しい気がする。「ああ、あのメヌエットね?楽譜で有名な人よね?」・・・とパデレフスキが語られてしまうのも寂しい。

グリゴリー・ギンズブルグが編曲した「カサロヴァ」のワルツ、例えばこのような曲が、もっとピアノ弾きの間に浸透して、巷で演奏されるようになるといいな・・・などと思う。

ベートーヴェンの「悲愴」も「月光」もいい。ショパンの「舟歌」も「英雄ポロネーズ」もいい。もちろんリストの「ラ・カンパネラ」も素敵だ。でもギンズブルグの「ワルツ」も、そのような「憧れリスト」に入れて頂けるようになると楽しいんじゃないかな?ボルトキエヴィチやパデレフスキの作品とかね。

これがカサロヴァのワルツ・・・演奏しているのはイタリアのピアニスト、サンドロ・ルッソ。このピアニストも、もっと知られていいのかなぁ・・・などと思う。

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シャコンヌ 

 

ショパンのマズルカやポロネーズはポーランド人でなければ真には理解できない・・・などと言われる(こともある)。その真偽はともかくとして、ポーランド=ショパンのような構図はあるのかもしれない。イタリア人=カンツォーネ・・・みたいな?ではお前はどうなんだ?と問われると、恥ずかしいことに日本の伝統芸能に明るいとはとても言えない。

僕のよく知るポーランド人は、元ルームメイトのHだけだが、彼も特にショパンラブという感じではなかった。ショパンの曲なんか聴いたりしていた記憶などないし。Hは誇り高い人というか、祖国の偉人(?)に対して僕に熱く語ることは多かった。コルチャック先生とかコルベ神父のことは、僕に話してくれた。でもショパン・・・に関して何かしらのことでも話題になったことはなかった。Hに関しては「まっ、ポーランド人でもクラシック嫌いはいるでしょ!」のように安易に思い込めないところもあった。なので何故にポーランドの有名人、ショパンに冷たい(?)のか不思議ではあった。そのことを訊く前に彼は亡くなってしまったが・・・

彼が熱く語ったポーランド人、有名な人ばかりではなく、無名の一般人のことも話したりしてくれた。別にメモを取りながら彼の話・・・というか祖国自慢(?)を聞いていたわけではないので、詳細は忘れてしまったことも多いが、そのような無名人(?)の話の一つに、片腕を失ってしまった少年の話がある。ゲットーを抜け出し、その後両親を亡くし、片腕を事故で失い、森で野宿をしたり、貧しいポーランド人に助けられたリして生き抜いたユダヤの少年の話だ。

図書館でポーランドについて調べものをしていて、ある本を見つけた。岩波少年文庫の本なので、中学生あたりを対象にした本なのであろう。「走れ、走って逃げろ」というタイトルだ。何気なく読み進むうち、かつてHが話してくれた片腕を失った少年の話だと知った。実話なのだそうだ。ドイツ兵から必死で逃げている時、もう死んだと思っていた父親と会う。ドイツ兵が迫っていて長くは話せない。「スルリックか?」「父さん?」「お前、無事だったのか・・・」

父親は、かつての姿とは変わってしまっていたが、別れ際にスルリック少年にこう言うのだ。「お前だけは生き残るんだ。俺の言うことを覚えておくんだ。自分の名前を忘れろ。記憶から消すんだ。父さんや母さんのことは忘れてもユダヤ人であることだけは決して忘れてはいけない。いいか?」「はい、父さん」「父さんは立って走る。ドイツ兵は父さんを追うだろう、十秒待つんだ。そうしたら走るんだ。走って逃げろ・・・」

スルリックはユーレクというポーランド名を名乗った。様々な事を経験し、生き延びるうち、彼は本当に自分の名前を忘れてしまった。解放後、こう答えている。「あなたの名前は?」「ユーレクです」「そうではなくユダヤ人としての本当の名前よ」「あの・・・忘れました」

この本を読むうち、何故にHがショパンを話題にしなかったのか、なんとなく理解できるような気がした。Hはポーランド人について僕に語っていたわけではなかったのだ。彼が話したかったのはユダヤ人・・・だったのだ。彼はユダヤ人としての誇りを僕に熱く語っていたのだ。なんとなくだが、今そう思う。

かつてアウシュビッツの強制収容所跡を訪ねたことがある。そこでの印象などはここでは語ることは不可能だ。これからもそんなことはブログなどには書けない。Hの父親はここから生き延びたのだ。彼もHには収容所での経験を話さなかったという。

多くのユダヤ人たちが殺害された場所に立ち、歩いた時、ある曲が僕の頭の中から離れなくなった。それはショパンの曲ではなかった。

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選曲中 

 

先月のリサイタルは小さな会場だった。約20名の聴衆、一番前で聴いていた人は、僕と2メートルぐらいしか距離がなかったのではないだろうか?会場(ミュージックギャラリー・アリエッタ)の特質を生かし、前回は極めて親密というか、ホームコンサートの雰囲気を目指した。トークも入れて自分なりに頑張った。またあの会場で弾いてみたいと思っている。その時も、やはり親密な感じの演奏会にしたい。

次回のリサイタルは、ホームコンサート形態(というか雰囲気?)ではなく、普通の(?)ピアノリサイタルに近い形態になると思う。満員で60名の会場(雑司ヶ谷音楽堂)なので、やはり小さな会場ということになるが、空間が今度は大きい。天井まで5.5メートルもある。その残響というか、響きを生かした選曲を試みている。「ああ、あそこで弾いてみたら素敵だろうな」という曲たち。

将来のことは分からないが、なんとなく「親密」「空間(普通?)」と交互にリサイタルができたらいいな・・・などと思っている。一年に一回ペースでできたらいい。次回、トークを加えるかは未定だ。「演奏の合間には話しません」と決めているわけではないが、トークを加えるにしても、少しだけになるかと思う。なので「普通のピアノリサイタル」に近くなると思っている。

普通・・・とは言っても、僕のことだから30分程度の大曲をバ~ンと3曲・・・という選曲はしないと思う。小品が多くなるとは思うが、響いたら素敵だな・・・みたいな曲たちが登場するのではないか、なんとなくそう思っている。

基本的には選曲中ということになるのだろうが、自分の中では、ほぼ選曲は終了している。ただ曲目を正式に発表するのはもうちょっと先になるかな?自分の中で温めてみたい。

ただ、色々なパターンのプログラムを考えても、必ず弾いてみたい曲として登場する曲はある。それらの曲は、これから小出しにお知らせしていくかもしれない。

この曲は弾いてみたいな・・・と思う。

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category: リサイタル 2018

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リサイタル告知 

 

先月25日のリサイタルから、まだ日があまり経たないうちに、次の計画を実行しようと思う。

来年、またリサイタルを行います。

2018年 2月24日(土) 開場13:30 開演14:00

会場 雑司ヶ谷音楽堂にて  入場無料

選曲も、ほぼ固まってはいるのだが、決めてから、また告知します。

告知手段としては、唯一このブログだけだし、友人にもクラシック音楽やピアノなんてものに興味のある人は、ほぼ皆無。このような無名の僕に60名定員の会場が埋まるわけはないと思っている。なので、当日フラッと来て頂いてもいいかと思ったが、万が一、結構な数のお客様が集まってしまった場合、消防法の関係で定員以上の方はお入りになることはできません。

60席・・・割と微妙な数・・・かもしれない。やはり無料だけれど、ピアチェーレの演奏会のように、申込制ということにしたいと思います。

ピアチェーレの演奏会は今年の11月18日(土)で会場は同じく雑司ヶ谷音楽堂。申し込みは10月1日からです。このブログではなく、リンクしてあるピアチェーレホームページのメールフォームからお申込み下さい。申し込み受付は、まだ半年以上先ですが・・・

僕のソロリサイタル、会場はピアチェーレ演奏会と同じく雑司ヶ谷音楽堂です。こちらは上記のように、来年の2月24日(土)です。このブログのメールフォームからお申込み下さい。本日より随時受付ます。

来年のリサイタルは、いつまでもお席に余裕があると思いますので、ゆっくりめのお申込みでも大丈夫かと思います。

以上、告知とピアチェーレ演奏会と申し込み方法も似ているし、会場も同じなので、確認でした。

よろしくお願い致します。

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