ピアノのある生活、ピアノと歩む人生

「ピアチェーレ」代表の私的ブログ

Being Alive 

 

バーブラの「The Broadway Album」が発売されたのは、たしか1985年だったと記憶している。つい最近・・・という気がしていたが、もうそんなに昔のことだったのか。

グラミー賞も受賞したし、ビルボードのアルバムチャートで1位にもなった。全作品がブロードウェイ作品ということで、しかもバーブラが歌ったということで話題になったし、大変にヒットしたアルバムでもあった。つまり「さすがバーブラ・ストライサンド!」というアルバムだった。そう言えば、バーブラってデビュー当時はクラブ歌手からブロードウェイのスターに登りつめた歌手だった・・・

「The Broadway Album」は、実はお蔵入りするかもしれなかったアルバムでもあった。バーブラ陣営の企画に、レコード会社の重鎮たちが最初はOKを出さずに渋ったのだ。

「あのバーブラが久しぶりにブロードウェイの名曲を歌うのに?大ヒット間違いなしでは?」

おそらく、バーブラがブロードウェイの大ヒットナンバーを歌えば、レコード会社側も反対はしなかったのだろうと思う。でもバーブラの選曲は、そのような大甘(?)の曲ではなかった。有名なミュージカルから選曲されてはいたが、超有名曲ではなく、脇役的な曲を選んでいた。さらに、作品としてスティーヴン・ソンドハイムの作品が多数選ばれていた。

スティーヴン・ソンドハイム、あの「ウェスト・サイド・ストーリー」の作詞者として知られている。数多くの作品の作詞をしていて、作曲者としても「悲しみのクラウン」など、美メロディーの作品を生み出してはいるけれど、やはり作詞者として有名な人なのだ。

バーブラの選曲は、ソンドハイムの歌詞に惹かれての選曲だったのだろう。「The Broadway Album」はレコード会社からすれば、通好みで、地味なアルバム企画とうつったのだろう。むろん、バーブラは保守的な重鎮たちの意見に素直に従う人ではなかったから、強引に企画を通し(?)アルバムは発売された。

たしかに選曲は地味だったのかもしれない。僕自身はそれほどブロードウェイのミュージカルに詳しくはないので、正直地味とは感じなかったけれど、たしかに「マイ・フェア・レディ」の「踊り明かそう」みたいな曲は選曲されていないなとは思った。

ミュージカル「カンパニー」(知ってます?)から「Being Alive」という曲。アルバムの中で、最もソンドハイム色の濃い作品であり、歌唱なのではないだろうか?

♪ あなたと同じように迷いながら生きている いつまでも生きていたい 誇りを持って生きていたい・・・

kaz




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やはり遺伝? 

 

やはり遺伝・・・なのだろうか?音の張り方、入り方がお母さんそっくりだ。

それにしても、このレコーディング時、バーブラは73歳ぐらいだったはずだ。見た目もだが、声が若いと思う。

この二人のドレミファソラシドを聴いてみたい。

kaz




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遺伝なのか、環境なのか 

 

ある種の才能とか、その人の個性とか、そのようなものが親から子供に伝わる要因は遺伝なのだろうか?それとも育った環境なのか?

ジェイソン・グールド・・・ああ、あのジェイソンね・・・とパッと認識できる人は日本ではかなり少ないように思う。個人的には、歌手としてのジェイソン・グールドはもっと評価されていいように思う。

ジェイソン・グールドって?エリオット・グールドとバーブラ・ストライサンドの息子だ。バーブラの息子と言った方がいいのかもしれない。「バーブラの息子」とは言われても、決して「エリオット・グールドの息子」とは言われてこなかった。エリオット・グールド自身も「ああ、あのバーブラの夫ね」と言われ続けたのだろう。それが破局の原因だとされている。妻の方が初めは無名、格下だったのに、自分を超えてしまった。これってバーブラの初映画「ファニー・ガール」そのもののような?

エリオットとバーブラはミュージカルの共演で知り合ったらしい。エリオットも音楽的才能溢れる人だったのだと思うが、やはりバーブラの影響が大きかったのではないだろうか?離婚後はバーブラがジェイソンを育てているし。

遺伝と考えるよりは、環境と考えた方が、僕のような凡人には都合がいい。夢が持てるもの。

母親の働く姿、つまり母親の歌唱を聴きながら育ったのではないだろうか?音の入り方のニュアンスなんか、そっくりだ。

蛇足だが、バーブラは再婚している。相手は俳優のジェイムス・ブローリン。この人も日本では有名ではないが、テレビ俳優としてはアメリカでは知られているように思う。でも彼にとって再婚相手はアカデミー女優。結構思うこともあったのではないだろうか?

実はバーブラが再婚した時、ジェイムスには離婚した妻との間に3人の子どもがいて、バーブラには繊細なる(扱いの難しい?)息子ジェイソンがいた。さらに、俳優としてはバーブラ、つまり妻の方が格上。「すぐに離婚するんじゃあないか?」などと不謹慎にも僕は思ってしまった。「せいぜい3か月かな?」と。

でも20年も続いていますねぇ・・・ハリウッドの7奇跡の一つなのではないだろうか?

この動画の30秒ぐらいのところに出てくるのが、最初の夫、エリオット・グールド。最後のほうにチラッと映るのが現在の夫、ジェイムス・ブローリン。あのマリブのバーブラの邸宅に二人で暮らしているのだろうか?

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たかが女優のくせに・・・ 

 

ゴールデングローブ賞授賞式でのメリル・ストリープのスピーチ、これは名指しこそしなかったものの、内容は完全に次期大統領への批判だったように思う。個人的には彼女のスピーチには賛同。でもそうは感じなかった人もいるようだ。

「たかが女優のくせに・・・」このような日本語でのメリル・ストリープへの批判を読んで考え込んでしまった。「自分とは異なる考えを持つ人、そしてその考えというものを自分はどう(内的に)処理していこうか?」と・・・

ゴールデングローブ賞で連想したのだが、1980年代にバーブラの映画「イエントル」が同じような批判を浴びたように記憶している。この作品は、バーブラが監督、制作、脚本、主演をこなした作品で、ゴールデングローブ賞で作品賞、監督賞、主演女優賞を獲得している。女性の監督としての初受賞になったのではなかったか?この時に「たかが女優のくせに・・・」という批判(嫉妬?)があったらしい。「バーブラは女優で歌手だろ?監督までするのか?おとなしく演技をし歌でも歌っていればいいのだ」1980年代当時、女性監督というものへの逆風は物凄いものがあったらしい。

「イエントル」はフェミニスト映画と解釈することも可能だと思う。舞台はタルムードを学ぶ場所イェシヴァ。そこは女人禁制の場所。イエントルは男装し、そのイェシヴァで「男」としてタルムードを学ぶ・・・

当時、僕は大学生だったように記憶している。「イエントル」は日本でも公開されたので観ている。その時に思ったのは、当時の日本では女性が就職する場合、自宅通勤の人でなければ非常に不利であったということ。一人暮らしの女性は就職が難しかったのだ。今では信じられないことかもしれないが、当時はそうだったと思う。何故自立した女性が不利なの?成人しても親元で暮らしているなんて、半人前ではないか?何故その人たちが有利になるの?そう感じたものだ。

現在でも、あのスピーチをメリル・ストリープではなく、例えばロバート・デ・ニーロのような男性がスピーチしていたらどうなっていただろう?反応は違っていただろうか?

「たかが女優のくせに・・・」「女優の分際で・・・」

この感覚、個人的な生活の中でも感じることがある。仕事ではそのようなことを感じることはないけれど、いわゆる趣味の世界であるピアノの世界ではこの感覚を味わうことがある。

「たかが素人のくせに・・・」「素人の分際で・・・」

この反応、これからどのように内的処理をしていこうか・・・

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日本も大人文化へ・・・ 

 

某所で読んだのだが、浅田真央選手は引退した方がいいと考えている日本の60代男性は68%にもなるそうだ。「もう充分頑張ったのだから」「競技会で若い選手に追い抜かれるよりも、アイスショーで伸び伸び演技して欲しい」等々・・・

年齢差別ということになるのだろうが、僕は根底にある日本独特の「○○であるべき」というものを感じてしまう。女性はこうあるべき、50歳はこうあるべき・・・みたいな?直接誰かから言われなくても、そのような空気が充満していて、息苦しくなる。

日本って、基本的に若者文化、子ども文化なのではないだろうか?成熟した美とか、文化よりも、キャピキャピ感を重視?

フィギュアスケートなんてスポーツなのだろうから、肉体的にも若い選手が有利だろう。子どものような身体でピョンピョンとジャンプを跳べるうちが華?でも天才少女には出せないものだってあるのではなかろうか?浅田真央選手は、そのような意味で、日本女性が過去に成し遂げなかったことに挑戦しようとしているのでは?フィギュア女子は10代が華・・・それだけではないのだと。何故に20代後半という年齢しか表現できないもの追っている選手に対して、ファンとして観客として一緒に応援しないのだろう?

むろん、浅田真央選手自身は、オリンピックを目指し、表彰台・・・と思って頑張っているのだろう。その姿を実際に見たいというよりは、こうあるべきという固い概念を打ち破ろうとする姿、それは御本人は意識外のことなのだとは思うが、その姿に勇気づけられる人だっているだろうし、実際に彼女の演技は15歳では実現不可能な何かを、今の段階で表現している。そこが素晴らしいのに・・・

こうあるべき、高齢者は縁側で大人しくほうじ茶でも啜っていればいいのだ・・みたいな?70歳の女性が「まぁ、あの青年素敵ね。私のタイプだわ」と言ったら、それは「はしたない」とされる?

介護の現場は慢性的な人手不足とされている。何故どんどん辞めてしまうのか?安い?きつい?きたない?そうだろうか?若者にとって難しいのは、高齢者に対して尊敬の念を抱くことは非常に難しいのだ。こうあるべき・・・と育てられたら、そう、難しいのかもしれない。認知症、自分の内面のどこかを崩壊させながらも、それでも未来に向かって生きているのだよ?僕にはできない。だから尊敬できるのだ。60歳男性の68%、「引退すべき」と考える人たちは、加齢は落ちていくもの、加齢するということはこういうもの、加齢に伴い人間はこうあるべきという頑ななものがあるのかもしれない。縁側でほうじ茶という人生を選ばない人だっているんだよ。「ときめき」とか「萌える」ということを死ぬまで持っている人だっているんだよ。

「アンコール」というバーブラ・ストライサンドの新しいアルバム、全曲がブロードウェイの名曲。といっても、バーブラらしい地味な(?)選曲だ。ハリウッドスターとデュエットしているというのが今回のアルバムの最大の特色だろうと思う。俳優としてしか知らなかった人たち、たとえばアレック・ボールドウィンとかヒュー・ジャックマンとか、歌が上手いのに驚く。

このアルバムは若者、子ども文化ではない。成熟した大人の文化だと思う。縁側でほうじ茶という固定観念を抱いている人たちに是非聴いて頂きたいアルバムでもある。

バーブラ・ストライサンド・・・74歳
アントニオ・バンデラス・・・56歳

アントニオ・バンデラスは、やっと大人の世界に入り込んだ新米者なのだ。大人の世界は艶っぽいのだ。

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